試食

こんがり焼けた一口大の山田花子も入っている「吉本キャラクター人形焼カステラ」


吉本興業の芸人をかたどった人形焼き「吉本キャラクター人形焼カステラ」を突然お土産にもらったので、「まさか大阪に住んでいるのに大阪土産をもらうことになろうとは……」と、貴重な体験に驚きつつ食べてみました。

吉本人形焼カステラ本店-大阪NGKお土産人気NO.1
http://www.y-ningyouyaki.net/

なんば・千日前通りにある吉本興業の劇場「なんばグランド花月」の真正面に、このカステラを売るためだけの専門店があるとのこと。「吉本」と聞くとやはり島田紳助さんの一件を思い出すわけですが、お土産をくれた人の話によると、店の前にいた島田さん……ではなく、カステラ売りのお兄さんが「近ごろめっきり売れませんねん」とぼやいていたとか。コテコテの大阪弁ながら言葉には勢いがなかったのが少し気にかかったとのことでした。

専用のロゴが大きく印刷されたビニール袋に入った状態で受け取りました。


日本全国に浸透してしまっている、誤った「大阪」のイメージを凝縮したかのようなパッケージ。太陽の塔や通天閣、大阪城などまったく別々の場所にある観光名所をいっしょくたに配置しています。お土産にぴったりな分かりやすさですが、逆にこんなパッケージやら何やらがあるからこそ「大阪」が誤解されているのではないかと思えてきます。


側面にはでかでかと「吉本興業」の文字。値段は16個入りで税込650円となかなかお手頃で、しかも公式サイトで50円引きクーポンが配布されているため、これを印刷して持っていけば600円で買えます。


底には「花月」「大入」の文字が入った赤提灯。なんばグランド花月に提灯が下がっていたことはなかったようなのですが……


裏側にも芸人さんをデフォルメしたキャラクターが。


アホの坂田の「あ~りが~とさ~ん」


そして間寛平の「かい~の あへあへ」といった往年のギャグ。キャラの衣装も表とは違い、新喜劇などで見たことのある姿です。


劇場前の専門店でだけ売っているもので、確かにお土産にはぴったりのレアなもの。カステラが気に入ったら、電話・FAXでの注文が可能になっています。お土産は1回食べたらそれっきりになることが多いですが、商機を逃さないように成分表よりでかでかと電話番号を印刷するとは、さすがのなにわ根性。電話・FAX以外にもネット通販もできます。


原材料名は小麦粉、卵、牛乳、植物油脂、ショートニングとカステラの材料そのもの。カロリー表示がなかったので店舗に電話で問い合わせてみたところ「まだないんですわ」という返答。店舗をリニューアルしたばかりなのかと思って「お店、最近できたんですか?」と問い返したところ、「もうできてしばらくたちますけど、ないんですわ」ということで、そのカロリー数値は闇の中へと消えていきました。


カステラが入っている透明のプラスチック容器のフタにも、「吉本人形焼カステラ」というエンボス加工が施されています。細かいところまでとことん「吉本興業」の名前をプッシュしてくる徹底ぶり。


カステラの種類は全10種類で、パッケージ上の芸人全員とちょうちん形のカステラが入っています。16個入りなので、全種を網羅した残りの6つの枠には、芸人のカステラが無作為に選ばれて入っていました。


目についた物を1つ取りだしてみましたが、これは西川きよし師匠のはず……です。目の部分がかなり印象的。


ちなみに中はあんこやクリームが入っていないタイプ。ふわっとした食感で、牛乳の香りが口のなかにふんわり広がる、やさしい味です。人形焼きは多くの場合あんやクリームが入っていて、そちらの甘みが目立つことも多いのですが、この人形焼きはカステラの味だけで勝負しています。それだけに、見た目よりはやや上等な味がします。人形焼きのあんよりも生地の方が好きな人や、鈴カステラが好きな人にはよさそうですが、確実にお茶が必要になります。


芸人のカステラを1つひとつイラストと比較していきます。「やすきよ」という呼び名で広く知られる漫才コンビ「横山やすし・西川きよし」。先ほども取り出してみたきよし師匠は本来ぎょろっとした目がウリではありますが、カステラになるとその存在感はややなりをひそめてしまっているように感じます。やすし師匠の再現度はそこそこ高めです。


「アホの坂田」の呼び名で有名な坂田利夫のカステラは、目の焦点が合っていなくていよいよその名がシャレにならない顔つきに。


三角形に近い鼻の持ち主は「新婚さんいらっしゃい!」でも活躍している桂三枝でした。カステラの胴体部分をよく見ると、右手に持っている扇子もきちんと再現できています。


新喜劇では「桑原和子」としておばあちゃんやお母さんなどの役をよく演じている桑原和男。おっぱい部分の再現は難しかった様子。


鼻のあたりの再現度が妙に高い山田花子。パッケージでは十二単に身を包んでいますが、おそらくカステラの方はセクシーなドレス姿だと思われます。


「●●じゃあ~りませんか」という独特の言葉遣いから突然コテコテの大阪弁にシフトするギャップ芸を持つチャーリー浜。イラストではなんばの有名てっちり店「づぼらや」の巨大なふぐ提灯になっていますが、カステラでは人の形を成しています。


ふさふさの口ヒゲをたくわえたおじいさんのようにも見えますが、これはアースマラソンでの活躍が目立つ間寛平の姿を模したものです。


「大阪名物パチパチパンチ」など体をはった芸がインパクト大の島木譲二。山田花子よりも手を高くかかげているのは、アルミの灰皿で頭をたたいてポコポコ大きな音を出す「ポコポコヘッド」という技を繰り出しているところだからです。イラストでも「ポコポコヘッド」をしているのでまったく同じ状況を再現しているのですが、姿がなんばにあるかに道楽の看板風になっています。


店頭では焼きたてを試食させてくれるのですが、その時の味を自宅で再現するにはオーブントースターで1~2分焼くのがおすすめとのことなので試してみました。


きよし師匠が2個入っていたので、ちょっと申し訳ないような気になりながらも、1分トーストしてみました。


左が焼いていないきよし師匠、右が焼いたきよし師匠。手のところがちょっと焦げてしまいました。きよし師匠、ごめんなさい。


トーストするとまわりにサクッとした層ができ、中が温まるのでまた違った食感になりますが、そのまま食べた時に感じられた牛乳の風味が飛んでしまって、味自体が薄くなったかのようでした。ほかの芸人もトーストして食べてみましたが、やはり焼かずに食べる方がおすすめです。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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