母乳の代わりに牛の乳をダイレクトに吸っているカンボジアの幼児

カンボジアのとある村に、母乳の代わりに牛の乳をダイレクトに吸っている幼児が存在します。牛乳を飲んでいるというわけではなく、本当にダイレクトと言うほかない状態で、まだおぼつかない足取りで立ち上がり、吸っている姿が写真に収められています。

Toddler suckles cow after mother leaves home in search of work | Mail Online

Boy suckles from cow twice a day after watching calf | Metro.co.uk

カンボジアの首都から195マイル離れたNokor Pheas村に住むTha Sophat君（1歳6ヶ月）は、現在母乳の代わりに牛の乳をダイレクトに吸って、それを食事としています。

Sophat君の両親は、タイに出稼ぎに行くために7月にこの村を去りました。そのため母乳が飲めなくなった彼は病気にかかってしまったと、彼を引き取った祖父（46）が語っています。その後、Sophat君は自ら村で飼育されている雌牛の乳房に吸い付き、母乳を飲むのと同じようにぐいぐいと牛の乳を飲みました。祖父は慌ててSophat君を牛から引き離したところ叫んで泣き出してしまったため、Sophat君が好きなようにさせておくことにしたということです。

ここまで堂々と吸われてしまうと、違和感すらふきとんでいきそうです。

この様子を見た隣人や地元の役人たちは祖父を非難し、すぐ牛の乳を飲むのをやめさせるように言いました。祖父は「彼らは、『大きくなったら、あの子は牛の乳を飲んでいた自分のことを恥じるようになる』と言うのです。なので、牛の乳をやるのを1日1回に制限することにしました」と、隣人たちの制止を受け入れたことについてコメントしています。

ぐいぐいと牛の乳を飲んでいるムービーは下記リンク先で見ることができます。

LiveLeak.com - Little boy does not want breast milk - he drinks right on the cow

今のところ、Sophat君は下痢をすることもなく元気に過ごしているとのことですが、遺伝子組み換えによって「人間の母乳と同様の成分のミルクを生み出す雌牛」が開発されていることからも分かるように、当然ながら牛乳と母乳とはまったく成分が別物。しかも殺菌などせずダイレクトに飲むのは免疫力の低い幼児には危険があると思われるため、別の栄養源が用意されることを祈るばかりです。