取材

KDDIが日本初のWindows Phone7.5スマートフォン「IS12T」を発表


先日お伝えしたように、いよいよ本日、KDDIがWindows Phoneスマートフォンの発表会を開催しました。

KDDI株式会社 代表取締役社長 田中孝司氏、日本マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 樋口泰行氏、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 大谷信雄氏が登壇する大がかりな発表会となっており、国内初のWindows Phone 7.5モデルとなる「Windows Phone IS12T」がお披露目されています。

3社のプレゼンテーションが順に行われました。最初はKDDI株式会社の田中孝司代表取締役社長。


「日本初上陸、auからお届け」ということで「Windows Phone」を発表。


2010年2月に発表されたQWERTYキーボード搭載の大画面Windowsケータイ「IS02」との比較表。IS02は「Windows搭載PCを持ち歩く」コンセプトであった一方、今回発表された「Windows Phone IS12T」はスマートフォンの使い勝手を最重視していて、UI(ユーザーインターフェース)も直感的で使いやすいものとなっています。


田中社長は「Windows Phone IS12T」をほぼ1ヶ月前から使用しているとのことで、「最初の1日は非常にとっつきにくい印象だが、それを過ぎるとだんだん気持ちよくなってくる」と使用感を説明。「操作が非常にスムーズに動くという意味で気持ちがよく、SNSの世界はこうなるというのがじわじわ気持ちよくなってきます。これまでのスマートフォンとは少し違います。私のようなプロはこの後紹介するクラウドなどの連携をさせるとますます気持ちよくなってきますね。触ってから5分で判断するのではなく、まずはちょっと使いこんでいただくことをおすすめしたいです」と所感を語っていました。


これはWindows Phoneと連携可能な大容量ストレージサービス「Windows Live SkyDrive


Windows OfficeファイルをWindows Phone上で閲覧・編集することができるため、仕事での利用も想定されています。


「Windows Live SkyDrive」を中心として会社のデータを上司や同僚のPC、あるいは自分のPC、そしてWindows Phoneなどで共有して、時と場を選ばずスムーズに仕事を進められるという図解がなされています。


一方、プライベートではWindows Phoneで撮影した写真を印象的なUIの端末内アルバムで見ることが可能。


「Windows Live SkyDrive」に自動アップロードすることもできるので、撮影した写真の共有も簡単です。


プライベートでも、「Windows Live SkyDrive」をハブとして家族や友人と写真などを共有できます。


3社協同で進めていくという図が表示され、田中社長のプレゼンは終了。


続いて、日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長のプレゼンに移ります。


日本国外では現状35カ国で11機種が展開されていて、60の通信事業者から販売されています。約7ヶ月でアプリの数が2万を突破、開発ツールのダウンロード数も150万を超えているなど、実績数値が並べられています。


使いやすさを追求した「メトロ・デザイン」を採用。ユーザーインターフェースは一目で情報を把握できる「ライブタイル」と、横方向に広く画面を展開した「パノラマUI」が特徴です。


FacebookやTwitterといったSNS機能をOSに統合しているため、スムーズに接続することができます。


Internet Explorer9とクラウドの「Windows Live SkyDrive」の連携で軽快な操作を実現。文字入力は独自UIの「カーブフリック」という入力機構で、濁点、半濁点を1タッチで入力できます。


マイクロソフトがこれまでに保有してきている資産を総動員して、「Windows Phone」の開発を進めていくとのこと。ソフトウェアはInternet Explorer9とMicrosoft Officeを搭載、「Windows Live」「Xbox Live」「Bing」「MSN」といったサービスに対応、アプリ開発者やメーカー、通信事業者と協力し、マイクロソフト製品との連携を強めていくということです。


デバイスの垣根を越えてインターネットとソフトウェアをスムーズにつないでいくそうです。


会場で行われた質疑応答は以下。

フリーランス田中:
IS12Tにはフェイスカメラは搭載されているのでしょうか?
カメラがある機種が出た場合、(Appleの)FaceTimeのようなサービスはやるのか?

KDDI株式会社 代表取締役社長 田中孝司氏(以下、田中):
搭載されていません。

日本マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 樋口泰行氏(以下、樋口):
今のところはサポートしていません。

インプレス津田:
スマートフォンで出遅れた原因は?
挽回するためのWindows Phoneのウリは何なのか。メーカーとユーザー側で教えて下さい。

樋口:
「出遅れてない」という状況では無いが、スマートフォンはまだまだの世界なので、巻き返しはできると考えている。1つの会社の中でハードウェアもソフトウェアもやっている会社であればプラットフォームの立ち上げは早いと思うけれども、メーカーと連携することで広がりが出るという点においては、パートナーシップは良いと思っている。どこまで各デバイスの色を出すのかという点については、過去の反省点を生かし、使い勝手を向上させるために時間をかけた。

一度使ってもらえれば非常に満足度が高いという調査結果は日本以外の国でも既に出ているので、KDDI様などと一緒に拡販に努めていきたい。

津田:
おサイフケータイやワンセグについてはどう考えているのか

樋口:
ローカルで求められるニーズについては現時点でお答えできる状況にない。

津田:
「Android au」を推進しているが、KDDIにとってWindows Phoneの位置付けは。

田中:
Androidを推進しているが「Androidだけではいけない」という認識。選ぶのはユーザーであると考えており、形やプラットフォームにとどまらず、いろいろなものを揃えていく必要があると考えている。

日経新聞榊原:
今回の端末はどういう層を狙っていて、どういう売り方をするのか。販売目標があればお願いします。

田中:
どういった売り方をするのかという点については、「法人にも個人にも両方使える」と考えており、特に個人についてはSNS周りがよくできているため、「使い込めば使い込む程良くなる」という考え。幅広く使ってもらえればいいなと考えている。良さを分かって貰う必要があると考えているため、そういったものを準備しているところです。何台売るのかというところについては企業秘密でして、楽しみにしていただければと考えています。

榊原:
各社に展開していくと思われますが、何機種投入するのかといった数値目標はあるのでしょうか?

樋口:
数値的にはご勘弁願いたいのですが、ハードウェアメーカーさんなどとのパートナーシップを展開していきたいと考えています。しかしまずはこれが第一歩であるため、これを成功させないと次への展開も拡大もないと考えています。

アプリについてはアメリカで利用できるもののローカル版も、日本向け版も開発が進んでいる。RTMも固まり、ローンチできるタイミングにあるため、今から力を入れていくところであります。


製品情報ページは以下。

Windows Phone IS12T TOSHIBA


共同新商品発表会 2011年7月27日 開催決定!

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in 取材,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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