10年以上かけて撮影されたアンドロメダ銀河の超巨大パノラマ写真をNASAが公開、ピクセル数は脅威の約4億1000万
アメリカ航空宇宙局(NASA)がハッブル宇宙望遠鏡を用いて、10年以上をかけて撮影してきたアンドロメダ銀河の画像600枚をつなぎ合わせて作成した42208×9870ピクセルものパノラマ写真を公開しました。
Hubble M31 PHAT+PHAST Mosaic | HubbleSite
https://hubblesite.org/contents/media/images/2025/005/01JGY8JKWBHBWJ71V3QQTKM382
2.5 Billion Pixel Image of Galaxy Shot by Hubble - YouTube
417-Megapixel Andromeda Galaxy Panorama Took Over a Decade to Make | PetaPixel
https://petapixel.com/2025/01/16/417-megapixel-andromeda-galaxy-panorama-took-over-a-decade-to-make/
NASAが公開したアンドロメダ銀河のパノラマ写真が以下。ただし、オリジナル画像の解像度は42208×9870ピクセル(748.98MB)と非常に大きいです。
ハッブル宇宙望遠鏡によるアンドロメダ銀河のパノラマ写真の撮影は2012年の「The Panchromatic Hubble Andromeda Treasury」プログラムに端を発します。このプログラムでは、ハッブル宇宙望遠鏡に備えられた掃天観測用高性能カメラと広視野カメラ3を用いてアンドロメダ銀河北半分から放たれる近紫外線や可視光線、近赤外線の波長を撮影しました。
その後、2023年には「The Panchromatic Hubble Andromeda Southern Treasury」プログラムが行われ、アンドロメダ銀河南半分の撮影が行われました。2回のプログラムで撮影されたアンドロメダ銀河の画像は600枚以上に上り、これらをつなぎ合わせて作成されたパノラマ写真には約2億個もの星が捉えられています。
しかし、アンドロメダ銀河には推定1兆個もの星が存在すると考えられており、NASAは「このパノラマ写真に写った星の輝きはアンドロメダ銀河全体のほんの一部です」と述べています。
また、NASAは「アンドロメダ銀河は私たちが住む天の川銀河と同じ渦巻銀河であるため、アンドロメダ銀河を研究することが、天の川銀河の構造と進化を理解することにつながります」と語りました。
さらに、ワシントン大学のベンジャミン・ウィリアムズ氏は「ハッブル宇宙望遠鏡を使えば、天の川銀河の円盤全体で何が起こっているのかについて、非常に詳細に知ることができます」「アンドロメダ銀河を詳細に調べることは、銀河同士の過去の融合や相互作用の歴史をつなぎ合わせるのに役立ちます」と説明しています。
なお、海外メディアのPetaPixelによると、2020年代半ばの打ち上げを目指してNASAが開発を進めるナンシー・グレイス・ローマン宇宙望遠鏡を用いた場合、1回の撮影でハッブル宇宙望遠鏡で撮影した画像100枚に相当する画像をキャプチャすることが可能とのことです。
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in サイエンス, Posted by log1r_ut
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