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日立の売却で激動のHDD業界、今度は「SamsungのHDD事業が売却される」と報じられる


過去数年にわたって何度か売却話が持ち上がる中、ついに日立が3月にHDD事業のWestern Digitalへの売却を正式発表するなど、HDD業界は激動の様相を呈していますが、今度は「SamsungのHDD事業が売却される」という報道が行われました。

詳細は以下から。
Samsung Seeks to Unload Hard-Disk-Drive Business - WSJ.com

アメリカの経済紙「The Wall Street Journal」の報道によると、Samsungが赤字のHDD部門を売却することを検討していることを市場関係者が明かしたそうです。これは2011年第1四半期の収益が低下すると見積もられている同社が新たな成長分野へ積極投資を行う資金を得るために行われるもの。


Samsungは15億ドル(約1244億円)でHDD部門を売却することを検討しているものの、売却価格は10億ドル(約829億円)を下回る可能性があると市場関係者は指摘しており、売却先はHDDメーカー大手のSeagateを予定しているとのことですが、Seagateのスポークスマンはコメントを断っています。

なお、記録媒体にフラッシュメモリを採用した「iPad」などのタブレット端末の販売が好調な売れ行きを見せていますが、これによりHDDの大口顧客であるノートパソコンの売り上げが圧迫されているなど、HDD事業を取り巻く状況は厳しく、市場シェア11%を確保しているにもかかわらず、SamsungのHDD事業は赤字であったそうです。

ちなみに日立のHDD事業を買収したことで、Western Digitalは約50%の市場シェアを占めることになりましたが、Seagateの市場シェアは29%(2010年第4四半期、iSuppli調査)にとどまり、もしSeagateがSamsungのHDD事業を買収した場合、シェアは40%ほどになるとみられ、HDDメーカーはWestern DigitalとSeagateの2強時代に突入することが考えられます。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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