秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大被告に死刑判決が言い渡される
by forlitke
2008年6月8日午後0時半ごろ、秋葉原の歩行者天国で人をトラックで次々とはねてナイフで斬りつけ、7人を死亡させた「秋葉原無差別殺傷事件」で殺人罪などに問われている加藤智大被告に、本日死刑判決が下りました。
弁護側は心神喪失などを理由に死刑回避を求めていましたが、東京地裁は検察側の求刑通り死刑を言い渡しました。
検察側の主張など、判決に関する内容は以下から。秋葉原殺傷:加藤被告に死刑判決 東京地裁 - 毎日jp(毎日新聞)
2011年3月24日、東京地裁にて、秋葉原無差別殺傷事件で殺人罪などに問われていた加藤智大被告(28歳)に死刑判決を言い渡しました。この事件は2008年6月8日午後0時半ごろ、秋葉原の歩行者天国の交差点にトラックで突入し5人をはねて3人を死亡させ、さらに12人を刃物で刺して4人を死亡させたもので、その後の歩行者天国自粛につながるなど社会的に大きな影響を残しました。
被告が捜査段階から一貫して起訴内容を認めていたため、被告の責任能力の有無が主な争点となっていました。検察側は起訴前の精神鑑定をもとにして「完全責任能力が認められる」と指摘し、「犯罪史上まれに見る凶悪事件で、人間性のかけらもない悪魔の所業」として死刑を求刑していました。
これに対して弁護側は「被告は事件当時の記憶がほとんどなく、何らかの精神疾患があった可能性がある」として心神喪失の状態にあったと主張。弁護側が申請した精神科医が「雪の中で裸足で外に出されるなど、母親の虐待があった」と証言したことから「不適切な教育を受けて感情をまひさせてしまい、掲示板に依存したことも考慮すべきだ」などと主張して死刑回避を求めていましたが、判決は検察側の求刑通り責任能力を認め、死刑が言い渡されました。
加藤被告は、法廷で「携帯サイトの掲示板で嫌がらせをした人にやめてほしいと伝えたかった」と説明し、検察側が動機として指摘していた自分の容姿に対する劣等感や、派遣社員で不安定であることに悩んでいたとの内容については否定していたとのことです。
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