アート

似ているようで一卵性双生児くらいに別人な「右の顔」と「左の顔」のポートレイト


人間の顔とは左右非対称なもので、「左右対称に近いほど性的魅力が高い」という説もありますが、はたして本当に完全に左右対称な顔の人間がいたとすれば、現実に存在する人間より美しく感じられるものなのでしょうか?

写真家Julian Wolkenstein氏によるプロジェクト「Symmetrical Portraits」は、モデルの顔の左半分と右半分を元にそれぞれ左右対称な2つの顔を合成したもの。それぞれ本人の顔より魅力的なのかどうかはわかりませんが、「左の顔」と「右の顔」で随分印象が違い、顔の非対称性を実感させられるものとなっています。

詳細は以下から。Symmeytrical Portraits : JULIAN WOLKENSTEIN

写真はすべて2010年に撮影されたもの。


それぞれのモデルはカメラとの位置関係、姿勢などできるかぎり同じ条件で撮影され、できるかぎり「無表情」で写ってもらったそうです。


「左の顔」と「右の顔」の印象が近いほど、元の顔が左右対称に近い「美形」ということなのかもしれません。


どのモデルも左右の顔は「赤の他人」とは絶対に思えないほどには似ていますが、「同一人物」とも思えない程度に印象が違います。


この男性は左右で髪のボリュームが異なる髪型だったようです。


髪を横で分けているとかなり面白いヘアスタイルになってしまうことも。


「スターウォーズ」に出てきそうな髪型と「スタートレック」に出てきそうな髪型。


もともと中性的な顔ですが片方が女性、もう片方は男性と言われても信じてしまいそうです。


こちらの女性も前髪を斜めに流していたようですが、左右どちらの顔もちょうどよく自然な髪型になっています。


SF映画に出てくる「宇宙人」や「未来人」のような顔に見えなくもない気がしますが、左右対称なせいなのでしょうか?


どの顔も鼻筋を中心に左右に分けているようなので、鼻と目の距離が左右で違うと、左右の顔で目と目の間の距離が異なってくるようです。


モデルにはそれぞれ「ニュートラルな表情」で写ってもらったとのことですが、左右の顔で「笑っているように見える」「怒っているように見える」「優しそう」「話しかけにくそう」など、印象が違うと感じる人や、「右の顔の方が好き」「左の顔の方が好き」と感じる人も多いかもしれません。


人間の顔の「対称性」や左右の違いを探るJulian Wolkenstein氏のプロジェクトでは現在も世界中からサンプルを募集していて、ウェブカメラやiPhoneを使って撮った写真から左右対称な「右の顔」「左の顔」を作るアプリも以下のサイトで公開されています。

Echoism

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in アート, Posted by darkhorse_log

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