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売れ行き不調の「Windows Phone 7」は今後どうなるのか、端末メーカー幹部が言及


昨年10月から11月にかけてヨーロッパやアメリカ、アジアの一部でデビューしたマイクロソフトの携帯電話向け最新OS「Windows Phone 7」を採用したスマートフォンですが、発売から6週間時点で携帯電話会社や小売店に出荷された台数(ユーザーへの販売台数ではない)は全世界で150万台程度にとどまるなど、iPhoneやAndroidスマートフォンが世界的に好調な売れ行きを記録する中で、お世辞にも好調とはいえない結果となっています。

そんな現状に対して、端末メーカーの幹部が今後の展望などを述べたことが明らかになりました。前バージョンとなる「Windows Phone 6.5(Windows Mobile 6.5)」までは対応したスマートフォンが販売されていたにもかからわず、日本では発売すらされていない「Windows Phone 7」端末ですが、いったいこれからどうなるのでしょうか。

詳細は以下から。
LG: Windows Phone 7 launch could have been better - Pocket-lint

LG電子のマーケティング戦略などを担当する部門のディレクターを務めるJames Choi氏によると、「Windows Phone 7」を採用したスマートフォンの売れ行きは当初期待していたものよりも低かったそうです。


また、Windows Phone 7対応スマートフォンをリリースするにあたって、LG電子はマイクロソフトと密接に連携したことを明かしており、「複雑で使いづらい」という意見があるGoogleの「Android」よりも直感的な操作を実現しているとChoi氏は述べています。

また、技術に詳しいユーザーなどはWindows Phone 7に対して「1~2週間で飽きてしまう可能性がある」という欠点についても触れていますが、同プラットフォームについて「発売時点では期待に満たなかったものの、高いポテンシャルを秘めている」としています。

ちなみにLG電子が今後もWindows Phone 7対応スマートフォンをリリースするのかどうかは気になるところですが、Choi氏は携帯電話会社および端末メーカーはAndroidに対するポートフォリオ(複数の異なる性質のものに投資することでリスクの軽減を図ること)としてリリースする必要があると考えているとしているため、今後もリリースされることになるようです。

そしてWindows Phone 7スマートフォンのシェアを増大させ、ポートフォリオとして機能させるためにも、現在行われているハイエンドモデルのみの展開だけでなく、ミドルエンドモデルやローエンドモデルといったエントリーユーザー向け端末をリリースする必要性があることを示しています。

プラットフォームを刷新したことで今までのソフトウェア資産を引き継げなくなってしまったことから、Windows Phone 6.5までのOSを採用したスマートフォンユーザーの受け皿になれるといったアドバンテージも無く、あくまでiPhoneやAndroidスマートフォンとほぼ同じ土俵で戦う必要があるWindows Phone 7ですが、起死回生に期待したいところです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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