頭からつま先まで白で統一、雪と同化して野ウサギの生態を追ったカメラマン

野ウサギたちが真冬の雪原で求愛行動をしている様子を、頭からつまさきまで白で統一した純白のカメラマンがとらえました。

野生動物の繁殖期は春だと思われがちですが、野ウサギに関しては年に数回行われているということです。真っ白な風景の中で飛び跳ね回る様子をアップでとらえた写真は迫力満点で、純白の装備に見合っただけのものとなっています。

詳細は以下から。Boxing male hares trying to impress female mate in the snow | Mail Online

カメラマンのRobert Fuller氏はまるで宇宙飛行士のような形の真っ白な上下に帽子、そしてカメラをも白い布で覆い隠して、徹底的に全身を白で統一しました。これはもちろんファッションの主義の問題ではなく、撮影場所となったヨークシャーの丘に降り積もる雪と同化する目的があったとのこと。

この徹底したカモフラージュのかいあって、Fuller氏は野ウサギの求愛行動をアップで撮影することに成功しました。

しかも一度にこれだけ多くの野ウサギたちを見つけるのは至難の技だということで、これらの写真はどれも奇跡の1枚と言えるかもしれません。この時は51羽もの野ウサギが一堂に会していたそうです。

野ウサギのオスたちはメスを取り囲み、彼らの動物としての強さを見せつけます。そしてメスは繁殖の準備ができていればオスから逃げ回り、その追いかけっこに勝ったオスだけが子孫を残すことができるといいます。

このような求愛行動は一般的にイメージされている春先だけでなく、年に数回行われるようです。真冬の真っ白い雪原の中でうさぎたちが飛び回っているという様子はかなり意外かつ幻想的で、こんな写真を撮るためなら確かに純白の装備で臨みたくなるのもうなずけるかもしれません。