糖尿病患者の尿から作られたウイスキー
ウイスキーは一般的には麦芽の酵素を利用してデンプンを糖化し、発酵・蒸留させて作ります。飲み方はストレート、水割り、オン・ザ・ロックなど色々ありますが、最近はソーダで割ったハイボールが人気を取り戻しているようです。
そんなウイスキーを、なんと尿から作ったという人が現れたそうです。「尿から作りました」と言われては非常に飲みにくいわけですが、いったいなぜ尿から作ろうと思ったのでしょうか…。
詳細は以下から。
Gilpin Family Whisky
糖尿病の患者は血糖値が高く、尿の中に糖が排出されます。これはうまく利用できるのではないかと目をつけたJames Gilpinさんは、糖尿病患者の尿を集めて原料としたウイスキーを作ることに成功しました。
James Gilpinさん。
「売り物ではなく、展示会に出したりお祭りに出したりしているんです」と語るJamesさん。高齢者を中心とした糖尿病患者が排出している糖分がかなりの量なのではないかと考えたきっかけは、祖母のNanさんも2型糖尿病を患っているというところにあったのかもしれません。ちなみに、Nanさんの尿も原料に含まれているそうです。
尿を精製して糖を取り出しウイスキーにするにはかなりの時間が必要で、だいたい1回2~3週間かかるそうです。
その味についてJamesさんは「樽で100年寝かせたわけじゃないけど、90歳の人のものが原材料だったりするから、その深みが出ているよ」と説明しています。ちなみに、Nanさんはいいウイスキーの原料としてはあまり貢献していないそうですが、「もし(祖母のを)入れなかったら、きっと許してくれなかっただろうね」とJamesさんは語りました。Nanさんの尿が原料としてあまり良質ではない、ということは、彼女はそこそこ健康である(=尿に糖がそれほど出ていない)ということなので、悪いことではないのかも知れません。
ウイスキーをチェック中。健康診断ではありません。
Gilpinさんの「Gilpin Family Whisky」は、次は10月にマンチェスターで行われるAbandon Normal Devicesに出店予定だそうです。もし行く機会があるという人は、いったいどんなものなのか実際に見てきてはいかがでしょうか。
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