経済産業省がAppleに厳重注意、製品事故34件を報告せず
7月末に経済産業省がAppleに対し、発火事故が続いた「iPod nano」について、事故の発生原因や再発防止策などの報告を指示しましたが、Appleから報告を受けた経済産業省が本日、同社に厳重注意を下しました。
Appleは本来報告すべきであるはずの製品事故34件を報告していなかったそうです。
詳細は以下から。
(PDFファイル)iPod nano(第1世代)に係る製品事故の対応状況について | 経済産業省
経済産業省の発表によると、Apple社の「iPod nano」が発火・焼損するなどの製品事故が、これまでに計27件発生していることから、7月28日に消費生活用製品安全法に基づいて今後の注意喚起や事故の再発防止策等に関する報告を指示したところ、8月4日に同社から報告を受けたそうです。
報告内容については現在精査中であり、同社に対し追加で確認などを行っていますが、注意喚起や再発防止策のあり方については、使用者にとって分かりやすくHPを改善するよう見直すとほか、使用者に対して直接、情報を提供していく方針なども示されたため、経済産業省は具体的な取組の内容について確認などを行っているとのこと。
なお、報告を指示した重大製品事故6件を含む27件の製品事故以外にも、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)に通達に基づき提出を求めている非重大製品事故が34件あるという報告がAppleから行われたため、経済産業省は同社に対してNITEに直ちに報告することを要請したほか、34件もの事故の報告がなされていないことは「誠に遺憾」として厳重に注意を行うとともに、今後事故の報告に漏れが無いように指導が行われています。
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