意外とそっくり？映画「アバター」と「エイリアン2」の似ているところを比較

2009年12月に公開されて爆発的なヒットを見せ、「タイタニック」を抜いて全世界興行収入No.1となった映画「アバター」。「アバター」「タイタニック」いずれもジェームズ・キャメロン監督の作品であり、商業的にキャメロン監督を超えることはもはや不可能という域に達しています。

そんなジェームズ・キャメロン監督の作品でよく知られているのが「エイリアン2」。なんと、この作品は「アバター」とそっくりなのだそうです。SFという共通点はありますが、それほどまでに内容は似ていたでしょうか……。

詳細は以下から。
Avatar & Aliens are the same movie - The Oatmeal

まず、両作品の予告編をチェックしてみましょう。これが「アバター」予告編。
YouTube - Avatar Trailer The Movie (New Extended HD Trailer)

そしてこちらが「エイリアン2」予告編。
YouTube - Aliens Trailer

時代の違いはもちろん、まったく雰囲気が違うような気がします。しかし、「The Oatmeal」では以下のような類似点を見つけ出しました。

1.冷凍睡眠(低温睡眠カプセル)：どちらの作品も、人類の住んでいる星からはるか宇宙の彼方へと旅しているので、冷凍睡眠が出てきます。

2.エイリアンの惑星に着陸する宇宙船：どちらの作品も、人類とは別の種族が住んでいる星へと着陸します。

3.リプリーがビジネスマンと話をする：リプリーは「エイリアン」シリーズでのシガニー・ウィーバーの役名であり、「アバター」ではグレイス・オーガスティン博士です。ちなみに話している内容は真逆で、「アバター」では資源のために「エイリアンは殺せ」と言う開発責任者に対してグレイスが「エイリアンのことを学ぶのよ」と反対しているのですが、「エイリアン2」でリプリーは積極的にエイリアンを殺そうとします。これは、「エイリアン」でその凶暴性をすでに知っているため。

4.パワードスーツが登場する：どちらの作品にも、強化スーツのような武装が登場します。

5.人間とエイリアンがお互いのことを知る：「アバター」では地球人であるジェイクが(アバターの体を通して)原住民ナヴィの娘ネイティリと恋に落ちます。一方、「エイリアン2」のは何か違うような気がします。

6.人間とエイリアンがお互いの中へと入ります：「アバター」はジェイクがナヴィの中に、「エイリアン」ではエイリアンが人間の中に入ります。文字にすると似たようなことになっていますが、「アバター」は地球人であるジェイクがナヴィとして生きることを決めるという意味なのに対して、「エイリアン」(2ではない)の場合は文字通りエイリアンが人間の中に卵を産み付けたため腹を食い破って出てきます。

7.人間は隊列を作ってエイリアンを撃つ：どちらの作品にも軍人が登場し、隊列を組んでエイリアンを撃ちまくります。

8.エイリアンの家は燃やされる：どちらの作品でも、エイリアンの住処は燃やされます。「アバター」では多くのナヴィが命からがら逃げ出していましたが、「エイリアン2」でリプリーはエイリアンの卵を徹底的に潰します。

9.人間はマザーエイリアンを追う：どちらの作品も、最終的に人間はエイリアンのマザーのところまで迫ります。「アバター」の場合はナヴィたちが惑星パンドラの神のような存在として崇める“エイワ”、「エイリアン2」の場合は“クイーン”。

10.パワードスーツでエイリアンと戦う：どちらの作品も、クライマックスはパワードスーツとエイリアンとの戦いです。

11.パワードスーツはエイリアンから空気を奪う：「アバター」で大佐のパワードスーツはエイリアン(側に立って戦うジェイク)のいる小屋ユニットを破壊します。惑星パンドラの大気は生身の人間にとっては猛毒なのでジェイクは苦しみ、アバターとのリンクが失われてしまいます。一方、「エイリアン2」ではリプリーがパワーローダーでクイーンをエアハッチの外へ放り出します。

12.大爆発：どちらの作品も、大爆発が起こります。

そして、最終的に人類はエイリアンの星から追い出されるので「アバター」と「エイリアン」はそっくりだ、というわけですね。確かに、要素だけ取り出してみると似ている部分もありますが、あちこちの筋や設定が違うとそんなものがまったく気にならないほど別の作品になりますね。