試食

28年間カレーを作り続けたロイヤルホストの本気を夏の新メニュー試食会で見てきました


本日2010年5月26日、ロイヤルホスト夏の新メニュー試食会が行われたのでいそいそと参加してきました。

今回試食会の会場となったのは、ロイヤルホスト大阪難波御堂筋店のパーティールームという部屋。いつものロイヤルホストの席とは雰囲気の異なるちょっとリッチな空間で、これから発売されるメニューをいろいろと食べてきました。なかでもロイヤルホストが夏の主力商品としているカレーは、その力の入れ方が如実に分かる完成度の高い味わいのラインナップとなっていました。

詳細は以下から。[PDF]28年目の伝統カレーフェア 海の‘こくリッチ’カレー&大地の‘辛うま’カレー 素材にあわせてスパイスを使い分けた、本格志向に応える6品が登場

ロイヤルホスト大阪難波御堂筋店に到着。


namBa HIPS(ナンバヒップス)の向かいあたりにあるお店です。


いたって普通のロイヤルホストの店内。


このお店は地下にも席がある様子。


階段をおりてすぐは普通の座席が置かれていますが……


むかって右方向に目をやるとナゾの扉が。


そして通されたのがこのパーティールーム。ゴージャスな雰囲気ながら、落ち着いた色のインテリアでまとめられたセンスある空間。大画面のハイビジョンテレビを使うことができるので、さまざまな使い方ができそうです。8名から予約が可能らしいので、大人数で利用したい時はかなり便利。


試食会の会場には過去のカレーフェアのメニューが展示されていました。


昭和58年(1983年)のメニュー。時代を感じさせますが、今こんなテイストで出したらかえってウケそうな気もします。


「ホットな夏を体験しましょう」と丁寧なキャッチコピー。


今のキャッチコピーは言い切りのものが多いので、ですます口調が新鮮に感じます。


「夏のロイヤルホストは、カレーの王国」


かき氷のメニュー写真も味わい深いレトロさを放っています。


タイカレーのフェアもやっていたようです。かなりニッチで本格的な路線に挑戦し続けている様子。


まず目の前に出されたのは「特選 海の幸カレー ~サフランライス~」。カレーをオーブンで焼き上げる手間のかかった一品。


サフランライスのつけあわせもバリエーション豊かに作られていて、カレーの口直しに最適です。個人的には玉ネギのピクルスが歯ごたえもよく好みでした。


上に乗っている白い部分はホイップした生クリーム。カレーの当初のコンセプトだった「天国のカレー」を表現した名残ということですが、コクのあるエビの風味が強いカレーにまろやかさを加え、味のバランスを取る役割を果たしていました。


エビがごろごろと入っています。エビの風味がカレーに溶け込んでいて、深みのある味わい。スープストックトーキョーのオマール海老のビスクのような濃厚さがあり、カレーというよりはスープを味わっているような感じ。カレーのダシの濃厚さに対して具のエビのぱさつきがアンバランスだったので、もういっそルー主体で具は野菜メインでもよかったような気もしました。


カレーにプラス50円で注文できる辛みペースト。印度チキンカレーのブイヨンをベースにして、青唐辛子やレッドチリ、ペッパーなどを加えたものだそう。


入れてみたところ、カレーのコクにさわやかな辛さが加わりました。ただ辛いだけではなく、ペースト自体に香りや味がしっかりついています。しかし結構辛みは強いので、少しずつ足していくのがよさそうです。


ひとしきりエビの風味満点のカレーを堪能したところ、試食用にライスとパロタが配られました。


南インドのパン「パロタ」は、ロイヤルホストが出すようになってから輸入のルートが確立したということです。


ここからカレーを取っておのおの味見するという寸法です。


味見用とは別に、それぞれのメニューの提供見本も置かれていました。「インド風3種のカレー」から味見していきます。


断面を見ると層になっていて、生地が織り込まれているのが分かります。インドカレーではおなじみのナンとはまた違う、もっちりしたクロワッサンのような独特の食感です。


こんな感じでカレーをつけて食べていきます。これは「パンプキン」。かぼちゃをベースにショウガなどのスパイスを加えているため、甘みがあるのにスパイシー。女性に人気があるというのもうなずける、ちょっと変化球な味わいです。


チキンキーマはひき肉がふんだんに入っていて、わりとまろやかな辛さ。


「バターチキン」はお肉もしっとりしていて味のバランスがよいのですが、3種類の中では一番普通だと感じてしまいました。


辛みペーストの元になっている「印度チキンカレー」はごろんと入った鶏肉が印象的で、ここまで食べた中で最も一般的なカレーに近いような。しかしチャツネやブイヨンなどさまざまに入っているため味に奥行きがあります。


「夏のロイヤル和風小皿」は和風のアレンジがされていて、味噌やかつお、昆布だしが隠し味に加えられた和風の味わい。ルーにはっきりとした旨みがあり、個人的には一番のヒットでした。


最後に、黒いルーが印象的な「カシミールビーフカレー」を食べてみます。


野菜がごろごろ。


ルーにはとろみがついておらず、さらっとしているのでお米に染みこんでいきます。口にすると辛さがまず襲ってくるので、知らずに食べるとちょっと面食らってしまうかも。香ばしいビーフシチューに辛さを加えたような味わいで、かなり独特。従業員の方の中にはファンが多く、毎年楽しみにしている人も多いということなので、1度ハマると後を引くのかもしれません。


カレーへのこれでもかというこだわりが十分すぎる程に感じられたカレー7連発でしたが、どれも味に個性がしっかりとあったのが印象的。これだけ1度に食べ比べることはなかなか無いですが、いわゆるレトルトっぽいものは1つとしてないことに驚きました。開発段階でこだわりまくった結果として「専門店で食べるカレーにきわめて近いカレー」ができあがっており、ロイヤルホストのカレーに対する本気が見て取れました。しかし他のファミレスチェーンと異なり、かなり現場で手をかける部分が多いため、手作り感が高い一方シェフの力量に味が左右されるのが長所でもあり、短所でもあると感じました。ともあれ、値段相応の価値がある味わいとなっていたので、「カレーが食べたい」と思い立ったら1度ロイヤルホストに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

続いて、夏の新デザートについても紹介していきます。こうご期待。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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