HIVやコレラなどウィルスや菌の載ったペトリ皿をそのままリアルにカーペットにした「Dirty Dishes Carpet」
以前GIGAZINEではHIV・新型インフルエンザ・エボラ出血熱などのウィルスを擬人化したぬいぐるみを紹介しましたが、今回は巨大化はしたものの擬人化はしていない、カナダのテキスタイルデザイナーBev Hiseyさんによる菌やウィルスの顕微鏡写真をそのままリアルにカーペットにしてしまったシリーズを紹介します。
ペイズリー柄などの複雑な模様のカーペットをじっと見ていると何かの微生物の顕微鏡写真のように見えてくることもありますが、逆にさまざまな微生物の顕微鏡写真はテキスタイルデザイナーの目で見ると模様・図柄のインスピレーションの宝庫なのかもしれません。
詳細は以下から。If It's Hip, It's Here: 10 New Super Sick Carpets By Bev Hisey
「Dirty Dishes Carpet」はトロントを拠点とするテキスタイルデザイナーBev Hiseyさんによるもの。全9種類が発表されているようです。
ウール製で立体的な織り。サイズは記載されていませんが、カーペットというより玄関ラグ程度の大きさのようです。
ブルー系の色遣いでまとめられたコレラ菌は幅広いインテリアに合いそうです。言われてみないと菌モチーフだと気づかない人も多いかもしれません。
自然界最強の毒素ボツリヌストキシン(1gで100万人の殺傷力)を作り出すボツリヌス菌。ボツリヌストキシンは通称「ボトックス」と呼ばれ、美容外科では筋弛緩作用を応用した「シワ取り」などの目的で使用されています。
郵送による生物テロ(アメリカ炭疽菌事件)で有名な炭疽菌。英語では「Anthrax」というとヘヴィメタル・バンドの方を連想する人も多いかもしれません。
Acinetobacter(アシネトバクター)はプロテオバクテリア門ガンマプロテオバクテリア綱に属する運動性のないグラム陰性菌です。
抽象画のようなレンサ球菌。ひっかき傷の入った地球儀のようにも見えます。
ひまわりのようなカラーリングのSARSウイルスは部屋の雰囲気を明るくしてくれそうです。
力こぶのようなインフルエンザウイルスは形状から察するにA型でしょうか?
なんとなくヒッピー風なヒト免疫不全ウイルス(HIV)はアースカラーのインテリアに合いそうです。
グラム染色したようなピンク色の大腸菌。大腸菌はグラム陰性なので紫色(グラム陽性)の部分はほかの菌なのかもしれません。
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