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ニューヨークでiPhoneが販売停止に、利用者による通信量の増大を受けて

(by William Hook)

日本でも着々と普及しつつある感のあるAppleの携帯電話「iPhone」ですが、アメリカ最大の人口を抱えるニューヨークで販売停止に陥っていることが明らかになりました。

携帯電話本体に不具合があるわけでもないのに販売停止に陥るというのは、にわかには信じられない話ですが、どうやら背景にはiPhoneユーザーによるトラフィック(通信量)の増大があるようです。

詳細は以下から。
AT&T Customer Service: "New York City Is Not Ready For The iPhone" - The Consumerist

この記事によると、ニューヨーク市のブルックリン区に住むStephen氏がiPhoneを購入するためにアメリカでiPhoneを販売している通信会社「AT&T」の公式ショッピングサイトで自分の住んでいる地域の郵便番号「11231」を入力したところ、iPhoneを購入できない旨が表示されていることが明らかになったそうです。

ニューヨーク市ブルックリンの郵便番号を入力したところ。何も購入できないようになっています。


また、奇妙に思ったStephen氏が試しにマサチューセッツ州のボストンの郵便番号「02134」を入力してみたところ、最新モデルの「iPhone 3GS」をはじめとしたiPhoneを購入できる旨が表示されたとのこと。

ボストン市オールストンの郵便番号を入力してみたところ。購入可能なモデルが表示されています。


そしてこの件についてAT&Tのカスタマーサポートにオンラインで問い合わせたところ、ニューヨークにはiPhoneを利用するために十分な基地局が整っていないため、現在販売できなくなっているという回答が行われたそうです。

通信量の増大によってすでにiPhoneを利用しているユーザーからのアクセスを既存の基地局設備がさばききれなくなったため、新規の受付を停止しているということのようですが、日本でも同様の事態は起こりうるのでしょうか。

ちなみにソフトバンクモバイルが2009年冬モデルのハイエンド端末を中心に無線LANを標準装備し始めましたが、動画や音楽といったリッチコンテンツの配信などで通信量が増大していく中で、無線LANを利用した通信を行うことで基地局設備を増強するための投資を極力抑えつつ、通信量の負担を分散させるねらいがあるようです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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