据え置き機でWiiとPS3がトップ争い、2009年に最も売れたゲーム機が明らかに
ゲームビジネスを中心としてリサーチやコンサルティングなどを手がけるメディアクリエイトが2009年に売れたゲーム機の販売台数を発表しました。
あくまで2009年12月20日までの累計であるため、最終的な数値ではありませんが、圧倒的な販売台数によって、すでに2009年に最も売れたゲーム機の座は決定しているほか、今年9月にそれぞれ値下げを行った任天堂のWiiとソニーのPS3が据え置き機でのトップの座を賭けたデッドヒートを繰り広げています。
詳細は以下から。
2009年、テレビゲームの年間市場規模は5,712億円、前年比90.9% (株)メディアクリエイトが概算数値を発表
メディアクリエイトの調査結果によると、2009年のゲーム機の販売台数は携帯ゲーム機が普及の一巡によって減少し、据え置き型ゲーム機は前年を上回る結果となったそうです。
しかし本体価格の相次ぐ値下げによって、ゲーム機の総売上自体は前年比の84.7%となる2208億円になるほか、ゲームソフトは大型タイトルの投入によって12月で盛り返しているものの、上期の落ち込みと1年を通しての新規タイトル数が減少したことで、前年比の95.3%となる3504億円となり、総計は前年比マイナス9%の計5712億円となる見込みとのこと。
なお、ゲーム機の年間販売台数は12月20日の時点で、Wiiが175万台、PS3が165万台と据え置き機におけるトップ争いをしており、最終的な決着は12月21日からのクリスマス週での販売数次第という情勢に。
また、携帯ゲーム機ではニンテンドーDSiが290万台、ニンテンドーDS LiteやニンテンドーDSi LLを加えた合計では376万台を売り上げて5年連続でトップを守り、PSPは207万台(PSPgoを加えた場合は214万台)という結果になっています。
ちなみにメディアクリエイトはゲームソフトの販売状況について「売れるタイトルと販売不良タイトルの二極化がさらに進行しています」と述べていますが、これは6月にWii向けソフトメーカーがブログ上で行った悲痛な訴えの中で明かされたソフトの販売不振を裏付ける内容となっているようです。
PS3やXbox360といったハイエンドゲーム機向けソフトの開発費がPS2の6倍以上となるなど、ゲームソフトの開発にかかる費用がメーカー各社にとって重い負担となっていますが、今後も二極化傾向は激化するのでしょうか。
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