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Windows7/Vista/XPのリモートデスクトップのセッション数制限を解除する「Universal Termsrv.dll Patch」


Windows XP Professional、Windows Vista BusinessとUltimate、Windows 7 ProfessionalとUltimateで利用可能なのがリモートデスクトップのサーバー機能。画面の描画ベースの転送ではないので細い帯域でも問題なくリモートコントロールが可能であり、出先から自宅のPCを遠隔操作するような場面では大活躍してくれるのですが、「1セッションのみ」という制限があります。つまり、ユーザーAがログインして使っているWindowsに、別のユーザーBがリモートデスクトップで接続してログインしようとすると、現在ログインしているユーザーAは弾き出されて操作できなくなってしまうわけです。

ところがWindows7/Vista/XPの32bit版(x86)と64bit版(x64)の両方に対応するこの「Universal Termsrv.dll Patch」を使えば、このセッション数制限が解除され、複数ユーザーでハイスペックマシンに同時ログインして同時に使用するといった夢のようなことも可能になるというわけです。

というわけで、ダウンロードや実際の使い方などは以下から。
※ここから先はすべて自己責任でお願いします。

TCP-Z, Best TCP/IP Patch: Universal Termsrv.dll Patch V1.0b Build 20090425 Release

上記サイトからダウンロードした「UniversalTermsrvPatch_20090425.zip」ファイルを解凍すると下図のようなファイルが展開されます。今回はWindows Vista SP1の32ビット版に適用させたので、「UniversalTermsrvPatch-x86.exe」を右クリックし、「管理者として実行」をクリック。


「Patch」をクリック


「Pacth success.」と表示されれば成功なので、「OK」をクリック。


再起動を促されるので「はい」をクリック。Windowsが再起動し、パッチが適用され、再起動後からはリモートデスクトップのセッション数制限がなくなっています。


これは公式サイトにて公開されているスクリーンショットで、Windows7に「deepxw」「test1」「test2」「test3」が同時ログインしているのがわかります。


元に戻す時には「UniversalTermsrvPatch-x86.exe」を右クリックし、「管理者として実行」をクリックした後、「Restore」をクリック。


「Pacth success.」と表示されれば成功なので、「OK」をクリックし、Windowsを再起動すれば復元完了です。


ハイスペックマシンであれば複数ユーザーで同時ログインしても余裕なので、今まで同時に一人しか使えなかった高性能パソコンをLAN内のほかの低スペックパソコンからリモートコントロールする……といったことも可能なので、リソースの有効活用にもつながり、非常に有益なことになるのではないかと思われます。

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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by darkhorse

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