サイエンス

この50年間で人間はどれくらい太陽系を調べることができたのかが分かるチャート


人類初の人工衛星スプートニク1号のミッションが成功したのが1957年。以来、人類による宇宙探査は宇宙飛行士ガガーリンの「地球は青かった」という言葉で有名なボストーク1号による初の有人飛行、アポロ計画による有人月着陸を経て現在に至るわけですが、この50年の間でいったい人間は自分の住んでいる太陽系についてどれくらい知ることができたのでしょうか?人類がこれまで飛ばした探査船の軌跡が一枚の図に収められています。

詳細は以下。
Map of the Day - National Geographic Magazine

この図は各国の惑星探査船の航跡を図に表したもの。成功・失敗にかかわらず惑星と一部の衛星への探査船、深宇宙への探査船のみが描かれています。


まずは一番近い月から。73回ミッションが行われています。初めて月の近くを通過するのに成功したのはソ連のルナ1号。その2ヶ月後にアメリカのパイオニア4号が通過に成功するなど、熾烈な競争が行われました。


次に近い金星は43回。外宇宙への探査船を加速させるためのスイングバイに用いられたのが3回あります。


太陽へも9回の探査が行われています。初めて最接近に成功したのはアメリカのヘリオス2号で太陽に4383万kmまで近づくことができました。


地球のすぐ外側の火星へは40回。現在NASAで開発が進んでいるイオンエンジンが実用化されれば約40日で到達できるようになるため、さらに探査が進むと思われます。


最初のうちは軒並み失敗ばかりだったようですが近年は1996年のマーズ・パスファインダーを皮切りに、ロボット自動車による地表の探査が行われています。

http://i.imgur.com/eejfQ.jpg



木星へは9回、土星へも5回の探査が行われました。打ち上げの失敗など様々な原因でたどり着けなかったミッションがこのあたりからぐっと増えてきます。


もっとも端にある天王星、海王星へはボイジャー2号による接近と探査が行われました。


なんだかんだで合わせて200回以上。結構色々見て回ってるじゃないか我が人類は、と思ったのですが下の図を見るとまだまだ全然見たうちに入っていないことが分かります。

これが太陽系。半径約36億マイル(約58億キロ)。


現在太陽系から一番遠くにいるのがボイジャー1号で約100億マイル(約160億キロ)。これだけ飛んでもまだ他の文明とは出会っていないようです。


もっともこれは公開されたミッションに基づいて作成されたもの。私たちの知らないところで打ち上げられたものは、いったいどれくらいあるのでしょうか。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
イギリスの交通網などを光で表現した衛星写真 - GIGAZINE

9時から17時までのマウスの軌跡を絵にするとこうなる - GIGAZINE

宇宙に向かって飛び立つロケットの軌跡をとらえた美麗写真 - GIGAZINE

アメリカ上空を飛ぶすべての航空機の軌跡を視覚化したアート - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.