ハードウェア

アップルが20世紀中に出すとしていた夢の端末「Knowledge Navigator」


Mac OS XやiPodなどで絶好調のアップルですが、はるか昔の1987年に2代目CEOであるジョン・スカリーが、21世紀までに開発することを目標として「Knowledge Navigator」というコンセプトマシンを発表しました。大きさはノートほどで本のように開いて使用し、タッチパネルと音声操作が特徴で、既にウェブカメラのようなものも構想されて装備されているのが窺えます。当時の時代背景を考えるとすさまじく先進的なシロモノですね、これ。

というわけで、実際にどういう使い方を想定していたのかというコンセプトムービーがGoogle Videoにアップロードされています。再生は以下から。
Apple Computer Knowledge Navigator - Google Video


元になったムービーファイルは以下からダウンロードできます。

ACM CHI 1992 Issue 79 - Knowledge Navigator

このコンセプトが実はまったく死んでおらず、今もなおアップルの製品群に脈々と受け継がれている点を指摘する記事もあります。

ナレッジ・ナビゲータへの進化論

21世紀を迎えた今の時代からすれば、きっとそのビデオクリップを見ても意外な驚きというのは概してないかもしれない。そこに描かれたテクノロジーのいくつかはすでに実現されてしまっているからであろうが、それでもやはり当時とすればインターネットすら普及していない時代であり、ましてノート型の携帯コンピュータは1991年のPowerBook発表まで待たなくてはならなかったわけだから、今日のネットワーク社会を予見した「先見の明」は、さすが技術革新をめざすアップルならではだ。たとえば、ビデオに登場する電子秘書「エージェント」の音声合成および音声認識技術は「Text-to-Speech」「Speech Recognition」として、またエージェントが手助けするスケジュール管理やネット検索(あいまい情報検索)は「iCal」や「Sherlock」へと今日受け継がれている。電話回線を通じた相手との会話のやりとりも「iChat AV」のリリースでようやく実現するに至った。とくに、アップルが自ら製品開発したマイクロフォン内蔵ビデオカメラ「iSight 」などは、取り付け型とはいえナレッジ・ナビゲータの搭載カメラそのものだ。

アイディアも大切ですが、それを実際に形にして一般ユーザーの手に届くレベルにまで持って来るというあたりがアップル社の強さであると言うことがよくわかりますね……。

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