メモ

オリコンが個人に対し、名誉棄損だとして5000万円の賠償請求


オリコンチャートで有名なあのオリコンが、個人に対して5000万円もの損害賠償請求を行うそうです。理由は名誉棄損。

なぜ5000万円なのかというと、オリコンの売上が57億円であり、その1%に満たない数字ということで計算したらしい。なお、裁判を弁護士に受け持ってもらうためには着手金というのが必要であり、この着手金が200万円を超える金額になるため、このままでは自動的に戦う前に敗北、さらに多額の負債を背負い、そして路頭に迷うというむちゃくちゃな未来が待っているかも……ということらしい。

一体なぜこんな事になったのかというまとめは以下の通り。
まず事の発端はこれ。とりあえずこれを読まないと始まりません。あまりにもはちゃめちゃすぎてオリコン側の訴訟する意図がつかめません。

「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟

これに対してオリコン側もネット上で説明をしてくれています。説明不足気味なのはおそらく裁判を見越してのことだと思われます。


事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について CONFIDENCE ランキング&ニュース -ORICON STYLE-

で、オリコンが訴える元になった記事は以下にあります。記事の内容自体はあまり目新しいものではないです。

これがオリコンが烏賀陽を訴えた「サイゾー」の記事

では、オリコンの主張が正しいのかどうか、調べてみましょう。以下がオリコンが明らかにしている調査内容の根拠です。信頼できるレベルは以下に書いてある内容をどのように信頼の基準値とするかで変化します。

オリコンの音楽ソフト(シングル、アルバム)チャートについて-ORICON STYLE ランキング

オリコン側は訴える前に自らの正当性を証明するためのあらゆる手段を取ったのか?と疑問符が出てくるわけですが……。少なくともチャートの根拠についてはもうちょっと詳細に統計学的な検証に耐えうるようなレベルのものを出す体制を作るか、あるいは開き直って秘密主義を貫き、あらゆる雑音は無視するかしかないわけで。

なお、同じくランキングを商売にしているビデオリサーチ(視聴率の会社)の場合は信頼できるだけの根拠をかなり多く揃えています。オリコンもこれぐらいしてから、自分の権利を主張してもらわないと、その、なんだ、困る。

視聴率とは--目次

というわけで、ネットで行われているアンケートが以下。

ライター烏賀陽弘道氏が、「オリコン」に関する発言で訴えられましたが
(http://www.oricon.co.jp/news/confidence/40446/)、あなたは最近、音
楽のヒットチャートやランキングは信用できるものだと思いますか。
また、それを参考に音楽を買っていますか。
・「昔」ではなく「最近」(ここ数年)です
・「ヒットチャートやランキング」には、オリコンの提供するもの以外も含まれるものとします
・「音楽を買う」とは、「配信サイトからダウンロードする」「レンタルショップから借りる」も含まれるものとします
※「その他」の意見のかたはコメント欄でご記入ください


また、以下の画像ファイルが訴状の一部。

oricon-ugaya01.gif (GIF 画像, 2480x3507 px)

全文は以下に。

oricon-ugaya.zip

ちなみに、言論抑制目的の訴訟は違法です。

言論抑制目的の訴訟は違法、武富士に賠償命令・東京地裁

担当する弁護士の方々は以下のようになっています。はっきり言うと、プロフィール的には一見すると、ものすごい面々です。

卓照綜合法律事務所
http://www.takusyou.com/

弁護士プロフィール

ただし、本当の意味で恐ろしい弁護士軍団かと問われると、ページ上のデータだけでは「?」ということになります。というのも、弁護士の実力というのは以下の点で決まるためです。同様の理由で弁護士を雇わざるを得なくなった場合に備えて覚えておいて損はありません。

というわけで、次は「巨大企業から訴えられた場合になどに備え、いい弁護士を選ぶ方法」です。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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