巨大企業から訴えられた場合になどに備え、いい弁護士を選ぶ方法


さて、一つ前の記事、「オリコンが個人に対し、名誉棄損だとして5000万円の賠償請求」を読めば分かるように、もはや言論弾圧だとか言っている間にも、いつ訴えられるかわかったものではありません。自分の身を自分で守るためには法律に詳しくなることはもちろんですが、知った法律を正しく運用できないと意味がありません。

また、いくら詳しくても所詮は実戦を伴わない素人……生半可な知識はやけどの元です。必ずどこかの局面で弁護士に頼らざるを得なくなります。

しかし実際には弁護士と言ってもピンからキリまで存在しており、さらに弁護士を頼むような状態に陥ったときには既に遅かりし、余裕を持って選んでいる状態ではありません。一刻も早く自分の味方になって法的アドバイスをしてくれる弁護士を選ぶ必要性に迫られているのですから。

そこで、非常に簡単ではありますが「弁護士を選ぶ方法」「弁護士の選び方」「はずれをひかない方法」について書いてみます。続きは以下から。あくまでも自己責任で。
相手の弁護士名で検索し、以下のデータを調べましょう。あるいは電話して聞いてみるのも手です。

1.どれぐらいの期間を勉強して司法試験に合格したのか
大体は大学を卒業してから3年程度が平均値だと見れば問題ないです。7年もかかっていればちょっと問題ありです。1年とかで通っていればかなり優秀です。なお、在学中に司法試験に通るような人も希にいますが、その場合は一般人が仕事を依頼できるようなレベルではないです。その代わりどれぐらいのレベルかというと、「必ず勝つ」というレベルです。そんな弁護士いるの?と思われるかもしれませんが、実在します。大学の同窓会や商工会議所、親戚縁者、友人関係、あるいはほかの士業の方々からの紹介などを駆使して調べると見つかったりします。これは完全に人脈です。1人知っておくと心強いです。なお、司法試験に合格したわけではないが弁護士の資格を持っているという場合もありますが、その場合は個々人の資質と経験の差が大きいため、判断不可能です。バクチです。

2.一番最初に勤めた弁護士事務所はどこか
俗に言う「イソ弁」です。通常は司法試験に合格すると司法研修所に入ることになり、それから誰かの弁護士事務所に就職することになります。要するに居候(いそうろう→イソ)弁護士なので、略して「イソ弁」というわけ。イソギンチャクの略という説もあります。とにかく、真っ当な弁護士であればこの期間が非常に重要となります。経歴の中でこのイソ弁期間がない場合、あるいは極端に短い場合は要注意です。つまり、人格に問題があるか、あるいはプライドが高すぎてイソ弁できなかった、特定の事務所から追い出されたという証拠だからです。ただし、例外的にサラブレッドの可能性もあります。これは親が弁護士という場合です。親が弁護士の場合、親の事務所にすぐに所属することとなります。この場合、弁護士本人が未熟でも経験豊富な親がサポートしてくれますので、口頭弁論などを要しない場合は選択肢に入れても問題ありません。さらに弁護士本人がある程度の経験を積んでいればこのサラブレッド型は非常に優秀です。が、もちろんお金は高い。

3.年齢
例外的に若いけれども優秀という場合もありますが、ほとんどの場合、年齢があまりにも若いと裁判ではお話になりません。特に弁護士という職業はケースバイケースの判断を求められる場合が多く、経験を積まないと話にならないということが多々あります。また、弁護士によって得意不得意があり、破産管財人ばっかりやっている弁護士に損害賠償などの民事事件を任せるのは無謀です。しかし年齢を重ね、経験を重ねていると弁護士同士の横のつながりが広がっているため、相談した結果、ほかの専門の弁護士を紹介してもらえます。そのため、専門のジャンルではないが一発目の相談という意味では、亀の甲より年の功、年齢の高い弁護士への相談は非常に価値があります。ただし、弁護士は弁護士の悪口を言わないので気をつけましょう。

4.紹介
どんなに優秀な弁護士を選んでも、初めて門を叩いてやってきた人はそれなりの扱いしか受けられません。かといって法律の知識を十分身につけて行ってもムダです。紹介者は必要です。というのも、どう考えても無理な相談事を持ちかけてわざと弁護士をハメて賠償請求というケースが昔からあるためです。そのため、優秀な弁護士であればあるほど、経験が豊富であればあるほど、オープンに相談を受け付けて看板を出したりはしません。そのため、どういう経緯で紹介してもらえるかというのが非常に重要です。このあたりは人脈の問題になるので必ずしもクリアできるとは限らないのですが、身近な人物が意外にこういうのに詳しかったりするので、片っ端から当たってみる価値は絶対にあります。実際に自分自身で経験した例なのですが、ネットは万能ではありません。非常に優秀でその筋では有名な弁護士で実績があっても、ネットで検索すると一件も引っかからないということが珍しくありません。

また、決める場合は実際に会って話してから決めましょう。どんなに優秀でもこっちの言うことを聞いてくれない弁護士だと意味がないですし、ちゃんと相談した内容に的確に答えてくれない場合も困りものです。弁護士というのは探せばいっぱい出てきますが、まともな弁護士というと本当に少ないです。特に限られた時間内で探す場合は切実な問題です。

念のため、本物の弁護士かどうかは以下のページで調べることができます。

【日弁連】 弁護士情報検索

肝心の弁護士報酬については以下のページに目安となる規定が書いてありますので、参考にしておきましょう。この報酬額を著しく超える場合、その弁護士は確実にやめておくべきです。

日弁連 - 弁護士報酬(費用)

知り合いもいないし、紹介のつてもない場合は各地の弁護士会に相談すると紹介してもらえます。ただし、確実に質は悪いです。自分で仕事を取って来られない無能な弁護士に遭遇する確率は非常に高いです。覚悟しましょう。弁護士会は弁護士の質までは保証してくれません、当然ながら。

日弁連 - 全国の弁護士会

意外なことに役所での弁護士による相談は持ち回りになっていることが多く、優秀な弁護士に当たる確率が高い場合もあるため、自分の住んでいる市役所のページなどを確認し、時間やスケジュールが合うのであればそちらに行くのも有効な方法です。大体無料なので。

先の記事で触れたオリコンのような企業による裁判、あるいは各有名企業同士の争いなどの場合に出てくる法律事務所ですが、法律事務所にも「格」というのが存在します。つまり、その弁護士自体は有名ではないし実力もないが、「場外プレー」に非常に長けていたり、あるいは法曹界においてある種の影響力があったり、というパターンが非常に多いです。これは経歴からでは推し量れないことが多かったのですが、ネット上で名前を検索するといろいろな情報が分かる場合もあります。その場合はもちろん値段は高く付くこともありますが、結果はそれに応じたものとなりますし、既に実績も積んでいる場合がほとんどです。また、事務所単位で受け持ってもらえると訴状にズラズラと弁護士名が列挙されるため、相手に与える心理的効果も期待できます。実際にはそのうちの一部の弁護士しか担当しないケースがほとんどです。

最後に、実際の裁判というのはトランプを使ったポーカーやブラックジャックと言ったギャンブルに通じるものがあり、いかに相手をびびらせて勝負する前に降ろさせるかというのも重要だったりします。「我々はやるときはやる」という効果を狙って訴訟する場合もあるのはそのためです。もちろんその効果のみを狙うというのは、違法です。

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