「iPhone 18 Pro」を分解してみた動画が公開中、カメラの可変絞りはどんな感じになっているのか?

スマートフォンをはじめとする電子機器の分解マニュアルを公開しているiFixitが、2026年9月に発売されたiPhone 18 Proを分解した動画を公開しました。iPhone 18 Pro/Pro MaxでApple史上初めて搭載されたカメラの可変絞りがどのようになっているのかや、バッテリー交換のやりやすさなどがわかる動画となっています。
iPhone 18 Pro Teardown: What Changed Inside? - YouTube

Inside the Tiny Unfixable Eye: iPhone 18 Pro and Pro Max Teardown - iFixit
https://www.ifixit.com/News/119329/inside-the-tiny-unfixable-eye-iphone-18-pro-and-pro-max-teardown
iPhone 18 Pro/Pro Maxの新機能のひとつが、レンズが取り込む光の量を物理的に変えられる可変絞りです。絞りが大きい場合はこんな感じ。

絞りを小さくすると、以下のようにレンズ周囲にある6枚の重なり合う羽根がスライドし、レンズを通ってセンサーに届く光の量が減る仕組みです。

iPhone 18 Pro/Pro Maxでは絞り値(F値)を「f1.48」「f1.8」「f2.8」「f4.0」の4段階で調節可能。f1.48が最も光の量が少なくてピントが合って見える範囲が狭く、逆にf4.0は最も光の量が多くてより広い範囲にピントが合って見えます。

可変絞りを搭載することで画面のどこにピントを合わせ、どこをぼかすのかを制御しやすくなります。しかしiPhone 18 Pro/Pro Maxの光センサーは対角線で約1.2cm弱と非常に小さく、レンズの焦点距離もわずか6.8mmと短いため、あまり大きな差は生じないとのこと。

iFixitの主任分解技術者であるシャラハン・モクタリ氏は、可変絞りは将来的により大きな光センサーを搭載した際に向けた布石かもしれないと述べています。なお、可変絞りそのものはスマートフォンカメラ初というわけではなく、2018年にはSamusung Galaxy S9で搭載されたほか、Nokiaは2009年の段階で可変絞りを実現しています。近年ではHuaweiやXiaomiも可変絞り搭載スマートフォンを発売しており、Appleはどちらかと言えば後発組ということになります。
実際にiPhone 18 Proを分解していきます。まずはiPhone専用の星形ドライバーでネジを開け、ピックを差し込んで背面パネルを持ち上げます。

背面パネルを開けるのは簡単ですが、ここにはパネルそのものとワイヤレス充電コイルしかないため、修理においての重要性はそこまで高くありません。

それ以外の部品を交換するためにはディスプレイを外す必要がありますが、ディスプレイは壊れやすいため慎重な作業が必要です。まずはヒートマットの上に本体を数分間置いて、接着剤を熱で溶かします。

ピックを差し込んでディスプレイを取り外します。

iFixitのチームがディスプレイの取り外し作業を行ったところ、4台中3台で白いプラスチックフレームの角が割れてしまいました。このフレームはディスプレイ本体と一体化しており別売りもされていないため、壊れるとディスプレイが完全に平らに戻らなかったり、耐水性が下がったりしてしまいます。

分解のたびにフレームが壊れるということであれば、iPhone 18 Pro/Pro Maxの修理しやすさの評価かなり下がります、しかしiFixitは、今回使用したロットが特に壊れやすかっただけという可能性や、接着剤を溶かすための加熱時間に問題があった可能性もあるため、評価は他の修理業者やユーザーの報告待ちだとしています。

金属製のバッテリートレイはネジで固定されており、簡単に取り外しできる点は修理の面で高評価だとのこと。iFixitは、「バッテリーはいつか劣化するため、交換は日常的なメンテナンスであるべきです」と述べています。

バッテリートレイが取り外せました。バッテリー本体はトレイに接着されていますが、トレイごとバッテリーを交換する場合は問題なく、接着剤も電気的に剥離可能。

以下は左がeSIM版のiPhone 18 Proのバッテリーで、右がiPhone 18 Pro Maxのバッテリー。物理SIM搭載だとややバッテリー容量は小さくなります。

また、iFixitはiPhone 17 Pro/Pro Maxからの変更点として、赤外線カメラがディスプレイの左上に移動した点にも言及しました。赤外線カメラをディスプレイの下に隠したことで、上部のDynamic Islandが小さくなっています。

ディスプレイの下に赤外線カメラを隠すため、Appleはカメラ部分の画素を1行おきに欠けさせています。これにより、肉眼ではディスプレイの見た目の違和感にほとんど気付けないとのこと。

3本のネジを外すと、本体からカメラモジュールを取り外せました。

カメラモジュールはiPhone 17 Pro/Pro Maxでも丸ごと交換できたため、iPhone 18 Pro/Pro Maxでも同様に丸ごと交換可能とみられます。iPhone 17 Pro/Pro Maxの場合、カメラモジュールの価格は249ドル(約3万9400円)でしたが、可変絞り搭載によってiPhone 18 Pro/Pro Maxのモジュール価格はやや高くなっている可能性があります。

カメラモジュールを裏返して光センサーの裏側を露出させ、接着剤を剥がします。

光センサーを取り外してさらに分解していくと、ようやく可変絞りの機構をバラバラにできました。

可変絞りに使われている6枚の羽根のうち、1枚のみを取り出すとこんな感じ。長さ2mmのネジと比較すると、羽根がどれほど小さいのかがよくわかります。端には小さな穴があり、それぞれがピンとかみ合う溝が入っています。

羽根(上)の厚みを髪の毛(下)と比較すると、ほぼ同じ厚みであることがわかります。

端にある円形の穴を支点に、溝にかみ合ったピンがスライドすることで絞りを調節する仕組みです。

カメラモジュールを見た後も、iFixitは分解を進めていきます。

iPhoneの心臓部ともいえるロジックボードの取り外しに成功しました。

ロジックボードをベイパーチャンバーという冷却システムに押しつけるサーマルスポンジはこんな感じ。柔軟性のある素材で隙間を埋めることで、搭載されているA20 Proチップから熱を均一に逃がせるとのこと。

ベイパーチャンバーは密閉された冷却デバイスで、チャンバー内で流体が蒸発することで熱を運び、冷えた場所で液体になってまた戻ることで循環します。

iPhone 17 Proのベイパーチャンバーはチューインガム程度の大きさでしたが、iPhone 18 Pro/Pro Maxでは拡張され、スマートフォンのほぼ全体に広がっています。

なお、iPhone 18 ProではApple独自のモデムチップ「C2」が搭載されていますが、アメリカのiPhone 18 Pro MaxにはQualcomm製モデムチップが搭載されています。

これは、QualcommとAppleの紛争解決において「少なくとも一部のiPhoneでは2026年までQualcomm製モデムチップを使用する」と合意したからだとのこと。Qualcomm製モデムチップは消費電力がやや高いため、バッテリー容量が大きいiPhone 18 Pro Maxに搭載されるのは合理的です。
iPhone 18 Pro Maxはアメリカ版のみ独自モデムチップのC2ではなくQualcomm製モデムを搭載していることが分解調査で明らかに - GIGAZINE

iFixitは修理部品の入手容易性や分解テストの結果から、iPhone 18 Pro/Pro Maxの修理しやすさを10段階中「7」と評価しました。

なお、iFixitは分解する前にも、非破壊のCTスキャンでiPhone 18 Proを調査しています。
The quickest teardown ever. Zero screws removed. 👀 Your first look inside the iPhone 18 Pro thanks to @lumafield pic.twitter.com/Uo7uJNl32R
— iFixit (@iFixit) September 18, 2026
シャマハン氏はiPhone 18 ProのCTスキャン動画をXに投稿しています。
We've been busy this weekend! iPhone 18 Pro teardown incoming, in the meantime here's a fun CT scan to ogle.#iPhone18Pro #iFixit #Apple pic.twitter.com/oO5Ku45dEw
— Shahram Mokhtari (@MokhtariShahram) September 20, 2026
分解中の様子は以下で確認できます。
iPhone 18 Pro power button replacement: logic board out, battery moved, cameras moved, other cameras moved, three sideways screws, one super fragile bracket. For a button. pic.twitter.com/yTHeJlFH50
— iFixit (@iFixit) September 18, 2026
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in 動画, スマホ, Posted by log1h_ik
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