旅行したルートに沿って体験を振り返ることができるSVGアニメーション「Storytelling Map」

旅行が好きな人の中には、旅行先でいくつも写真をとってブログに公開したり、訪れた場所ごとの感想をSNSに投稿したりと、旅行の詳細な経験を記録する人もいます。ソフトウェアエンジニアのルーカス・ベバー氏が作成した「Storytelling Map」は、旅行でたどったルートを追跡しながら各地での経験を語るSVGアニメーション形式のブログ記事で、旅行を追体験するような感覚で旅行記をつづることができます。
Interactive Storytelling | Codrops
https://tympanus.net/Development/StorytellingMap/
Animated Map Path for Interactive Storytelling | Codrops
https://tympanus.net/codrops/2015/12/16/animated-map-path-for-interactive-storytelling/
ベバー氏は、写真家のダン・ルビン氏がアイスランドを旅行した際の写真を借りて、Storytelling Mapのデモを作成しています。
Storytelling Mapを開くと、まずアイスランドの首都であるレイキャビクからスタートした旅行のエピソードが語られます。

ページをスクロールすると、ルビン氏が通ったルートが地図上に表示されました。また、旅行中の写真は、地図上のどこの地点で撮影されたものなのか、対応する形で見ることができます。

レイキャネース半島までたどり着いたルビン氏は、谷や山、氷原や雪の斜面、溶岩流や温泉、大河や小川などを撮影したそうです。

空路で移動したルートでは、飛行機のアイコンが表示されています。

ルビン氏の最終目的地はアイスランドにある「エイヤフィヤトラヨークトル」という氷河でした。エイヤフィヤトラヨークトルでは間欠泉が噴出することがあり、ルビン氏は2晩キャンプすることで90cmほどの小さい間欠泉をいくつも観察することができたとのこと。

Storytelling Mapの作成には、まず「旅行でどのようなルートをたどったか」という道筋と、撮影した写真はそのルートのどこで撮影されたものかの情報が必要です。その上で、各ポイントで体験したエピソードなどを追加します。地図上にルートを曲線で描く際に、画像形式であるSVG形式で描くことで、「スクロールに応じてパスが徐々に表示される」というアニメーションを作ることができます。SVGには「canvas」という描画領域があり、SVGのcanvasを使ってアニメーションを作ることで、HTML内で管理してCSSやJSで簡単に操作できます。
Storytelling Mapの具体的なコードについては、ベバー氏のブログで公開されています。
Animated Map Path for Interactive Storytelling | Codrops
https://tympanus.net/codrops/2015/12/16/animated-map-path-for-interactive-storytelling/

ベバー氏がStorytelling Mapを公開したのは2015年の記事ですが、2025年2月にソーシャルサイトのHacker Newsで「旅行中にたどったルートに合わせてカスタムSVGアニメーションを作成する旅行ブログを探しています」という投稿がありました。それに対し、ベバー氏本人が「私がこれを設計し、プログラミングしました。この種の仕事をしていたのが懐かしいです」と反応した結果、改めて話題になりました。Hacker Newsのスレッドでは、さまざまな形式の魅力的な旅行ブログについて語られています。
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in ネットサービス, Posted by log1e_dh
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