まず枠組みだけ最速で完成させて文章やコードを爆速で書き上げる「アウトラインRTA」とは?
できるだけ迅速にプロジェクトの骨子を作り上げてから必要な内容を肉付けしていく手法である「outline speedrunning(アウトラインRTA)」について、学習方法を身につけることをコンセプトとしたブログのLearn How To Learnが解説しました。
How to Build Anything Extremely Quickly - Learn How To Learn
https://learnhowtolearn.org/how-to-build-extremely-quickly/
Learn How To Learnの管理者であるdnbt777氏によると、アウトラインRTAを実践すると文章やコードを最初から順番に完成させていく「読み込みバー方式」に比べて10倍のスピードでコンテンツを作成することが可能とのこと。
アウトラインRTAの手順は以下の通り。
1.プロジェクトの概要となるアウトラインを作成する。
2.アウトライン内の各項目の中にアウトラインを作る。項目が十分に小さくなるまで繰り返す。
3.アウトラインの中を高速で埋める。各項目には可能な限り速く書き込むこと。
4.最後まで作り終わったら、最初に戻って完璧に仕上げる。
このアウトラインRTAで重要なポイントは、繰り返しアウトラインを細分化させていくことと、できるだけ速くアウトラインを書くこと、そしてアウトラインを作り終えるまで完璧を追求してはならないことです。
dnbt777氏は、プロジェクトのアウトラインを建物の基礎になぞらえて説明しています。建物の土台作りがしっかりしていないと、どんなに立派な建物も砂上の楼閣になるのと同様に、「実行の基礎には計画があり、計画の基礎にはアウトラインがあります」とdnbt777氏は論じました。
以下は、従来の読み込みバー方式(上)と、アウトラインRTA(下)で文章を作っていくイメージの比較です。最初から完璧に作っていくスタイルでは、タイトルをセンタリングしたりフォントを調整したりとこだわっていますが、そうこうしている間にアウトラインRTAでは記事の基本的な構成があらかた完成してしまっています。
20歳になるまで最初から順番に文章を書いていたdnbt777氏は、時間がかかって仕方がないので作文が苦手でしたが、アウトラインRTAを身につけてからは書くのが好きになったとのこと。
アウトラインRTAが有効なのはプログラミングも同様です。実行するには、まずプログラムの目的をはっきりさせ、そのプログラムを機能ごとにグループ化させたパーツに分割し、各パーツごとにそれを繰り返し、最下位レベルからコンポーネントを実装していくようにするといいそうです。
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