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運動は認知機能低下を遅らせるだけでなく脳機能改善にもつながる


オーストラリア・クイーンズランド大学の研究チームが行った継続的研究により、負荷の強い運動は、高齢者の認知機能低下を遅らせるだけではなく、脳機能の改善にも効果があることが示されました。

UQ research reveals exercise brain boost can last for years - UQ News - The University of Queensland, Australia
https://www.uq.edu.au/news/article/2024/07/uq-research-reveals-exercise-brain-boost-can-last-years


Brain Boost Linked to Exercise Can Last Several Years, Scientists Find : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/brain-boost-linked-to-exercise-can-last-several-years-scientists-find

クイーンズランド大学のペリー・バートレット名誉教授やダニエル・ブラックモア博士らは、健康な65歳から85歳の151人を対象として、ストレッチなどの低強度トレーニング、トレッドミルウォーキングなどの中強度トレーニング、最も重い設定のエクササイズバイクなどの高強度トレーニングの、3つの運動を行うグループに分けて、6ヶ月間にわたり運動を行ってもらいました。


そして、バイオマーカーと認知テストを用いて、高解像度の脳スキャンを行いました。

研究の結果、運動が幹細胞を活性化し、海馬でのニューロン生産が行われることで、認知機能の低下が防がれるだけでなく、機能が改善することがわかりました。

ブラックモア博士は、運動を行った高齢者の脳機能が5年後にどうなったかという追跡調査も実施し、高強度のトレーニングを行ったグループでは、認知能力が改善された状態で維持されていたことを確認しました。


「運動にはついていけなくなっていても、認知能力はまだ信じられないほどに改善された状態でした」とブラックモア博士は語っています。

バートレット名誉教授は「運動のように、単純な介入によって老化の動きを変え、人々の認知能力をより高いまま維持することができれば、認知症に伴って必要となる莫大なコストから地域社会を救うことができます」と述べました。

今後、研究チームは遺伝的要因がどのように関連してくるかについても研究を行いたい考えだとのことです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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