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大竹しのぶは何にでもワクワク&多部未華子はいろいろソワソワな映画「インサイド・ヘッド2」大阪プレミア試写会舞台挨拶レポート


ディズニー&ピクサーの最新作「インサイド・ヘッド2」の大阪プレミア試写会が2024年7月22日(月)にTOHOシネマズ梅田で開催され、カナシミ役の大竹しのぶさんとシンパイ役の多部未華子さんが舞台挨拶を行いました。舞台挨拶当日に東海道新幹線が運転見合わせになるというハプニングがありつつもなんとか大阪にたどり着いたという多部さんが「朝からずっとシンパイだった」と語った一方、大竹さんは前日にイベントで淡路島を訪れていて在阪していたこともあり、メイクさんが来られないかもしれない状態でも「なるようになる」と思っていたと、カナシミとは異なる肝の据わったところを見せていました。

ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』公式サイト|映画|ディズニー公式
https://www.disney.co.jp/movie/insidehead2

イベントの司会進行はフリーアナウンサーの青木源太さんが担当しました。


演じたキャラクターに合わせたカラーのドレスで登壇した大竹さんと多部さん。


以下、ざっくりと3人のやりとりとまとめました。

MC・青木源太さん(以下、青木):
今日は東海道新幹線が運休ということで、多くの人が影響を受けたことかと思います。まずは、先ほど大阪に到着した多部さん、いかがでしたか。

シンパイ役・多部未華子さん(以下、多部):
今、こうして大阪にいることも信じられないぐらいです。

(会場笑)

多部:
どうなることかと思いましたが、今日ここに立つことができて、挨拶することができてうれしいです。多部未華子です。よろしくお願いします。

青木:
多部さんは迂回ルートで来られたんですか?空路で来られたんですか?

多部:
飛行機で参りました。

青木:
空路でということで、先ほど到着したばかりです。よろしくお願いします。続いて大竹さん、お願いします。

カナシミ役・大竹しのぶさん(以下、大竹):
私は淡路島から大阪にちょうど来ていたんですが、メイクさんが朝、新幹線が動かないということで飛行機で来て、先ほどメイクをしていただきました。お待たせして申し訳ありませんでした。でも、なんとか上映できることになってよかったなと思っています。

青木:
本日はよろしくお願いします。お二人は吹替版完成披露舞台挨拶や来日スペシャルイベントにも登壇しておられますけれども、本日は大阪プレミア試写会ということで、今のお気持ちを教えてください。

大竹:
このあいだ、監督さんやプロデューサーさんにお会いしたら、本当に優しい方々で、4年以上の歳月をかけて本作を制作したことや、愛情を込めて1カット1カット作っているんだなということを改めて知って、ぜひたくさんの方に見ていただきたいと強く強く思いました。

多部:
私は前作は映画館で見ていて、とても印象的で感動した作品だったので、シンパイという新キャラクター、ニュー感情で参加できたことに、1ファンとしてとてもうれしいと思いました……けど、シンパイは引っかき回すキャラクターだったので、ちゃんとうまくできたかなって、ずっと心配なまま過ごしています。

青木:
ご自身が好きな作品に声で入っていくことについてはどうでしたか?

多部:
とてもうれしかったです。ピクサー作品はインサイド・ヘッドだけではなく、みなさんもアレが好き、コレが好きとあると思うのですが、私もいろいろあって、その中でも映画館で見て好きな作品だったので、すごくうれしいです。

青木:
お二人が大阪に来られるのは久々でしょうか?大竹さんは昨日は淡路島だったということですが。

大竹:
昨日はキムラ緑子さんとのライブがあって。大阪は、今年の春に『スウィーニー・トッド』というお芝居で来ました。

青木:
大阪であった、自身のキャラクターに絡めたエピソードがあればうかがいたいです。

多部:
今日もそうですし、面白いこととか言えないので、みんな「ちぇっ、つまんないな。オチとか言わないのかな」と心配です(笑)


青木:
目の前のみなさんが、オチを求めているのではないかと。

多部:
あくまでイメージなんですけれど、大阪だと面白いことが言えない人は……って思われているんじゃないかなと。だから、今日はみんな、楽しんでいってくれるかなと心配しています。

青木:
そんなことないですよね、みなさん?

(会場拍手)

青木:
大竹さんはいかがでしょうか。

大竹:
子どもがまだ小さいとき、あまり地方公演の仕事はしないようにしたのですが、大阪公演をすることになって。まだ子どもが小さくてすごく心配だし悲しかったんですが、大阪のお客さんは、笑うときにはワーッと思い切り笑ってくれて、「こんなに待ってくださったのか、笑うときはこんなにはっきり笑ってくれるのか」と、暖かさに感動しました。


青木:
作品についても伺っていきます。映画の感想をいただけますでしょうか。

大竹:
1はもちろん好きでしたが、2は新しい感情が出てきたことで複雑になって、より感動します。あっ、見る前なのに言っちゃって(笑)

(会場笑)

大竹:
本当です。

青木:
人間、成長するに従って、複雑な感情は出てきますもんね。

大竹:
子どものころの「ママ、だっこ」とか「こんなのいやだ」とか単純な感情から、だんだん複雑になっていって。「ヨロコビは大人になるにつれて出番が少なくなるんだ」という、とても印象的なセリフがあるんですが、だからこそ、その感情たちが出てきたときの感動はすごいなと思いました。


多部:
新しい感情がたくさん出てきて、ライリーが思春期になって、皆さんも誰もが体験したような、そして今も経験している最中かもしれない、複雑な感情がライリーの中に表れて、切磋琢磨して冒険するという。誰もが共感できて、どの感情も自分に必要、自分らしさを肯定してくれる、認めてくれるような作品だと思って、私もすごく感動しました……というとあれですけど(笑)、いっぱい共感していただけるシーンが出てくるんじゃないかなと思います。

青木:
ご自身が担当したキャラクターの魅力も聞いていきたいと思います。

多部:
シンパイはその名の通り、たくさん心配するキャラクターで、先回りして心配して、未来のことをなんとか自分の中で解決しようと若干暴走してしまうキャラなんですけれど、心配もとても必要な感情で、愛らしくチャーミングに感じていただけるんじゃないかと思います。

青木:
ご自身の中に「シンパイ」はたくさんありますか?

多部:
あまり多くはないと思いますけれど、どう思いますか?(笑)知らないですよね(笑)

(会場笑)

青木:
でも、大切な感情ですよね。

多部:
そうです、心配はないとダメな感情でもあるので。

青木:
今日は大阪にたどり着けないかもしれないという心配はありませんでしたか?

多部:
朝6時に起きて、電話がかかってきた瞬間からずっと心配していました。

青木:
大竹さんはいかがですか?

大竹:
カナシミはこの風合い、この太った感じ。カナシミのくせに太っているんだ、と(笑)

(会場笑)

大竹:
それから「ウウウウェ~ン」みたいなしゃべり方がかわいらしくて。ライリーが幸せになるために精一杯悲しんでいるんですけれど、体つきが大好きで、キャラクターたちのぬいぐるみも、ハズカシとカナシミはすごく太っていて、抱っこしたときにすごく気持ちいいです。

青木:
本日は大阪プレミア試写会ということでこんなものを用意させていただきました。合計9つの感情が出てくるということで、9本のたこ焼き札の裏にはそれぞれ感情キャラクターが描かれているので、それぞれ引いていただき、キャラクターにまつわるエピソードをお話いただければと思います。まずは大竹さん。

大竹:
「ダリー」です。いつもダリーですね。


(会場笑)

大竹:
お仕事の日はがんばって、ヨロコビになるような感じなんですけれど、お仕事がないときはずっとソファーに寝っ転がって、ごはん作んなきゃとか、洗濯物を取り込まなきゃとか、ダリーのあいだにやらなきゃいけないことをなんとか押し込んでやっているという感じです。

青木:
それも大事ですよね。いつもがんばっていても疲れちゃうし。

大竹:
いつもダリーが来ちゃうと寂しい生活だなと思うんですけど(笑)、でもダリーというのは好きです。

青木:
家で一番ダリーがリラックスする場所とかはありますか?

大竹:
映画でもそうですが、ソファーの端で寝転がっているときは本当に幸せだなと思います。

青木:
では、多部さんも引いてください。

多部:
「ハズカシ」……。恥ずかしエピソードですか。……家の鍵を持って出るのを忘れてしまった……?


青木:
そのあと恥ずかしい思いがあったんですか?

多部:
それで、家に入れなくなって、開けてもらったという。

青木:
やっぱりお願いするのが恥ずかしい。

多部:
よくやるので、そんなに恥ずかしくはないんですけど(笑)

青木:
よくやるんですか(笑) 本日はもう1つ、ゲストのお二人に「作品には登場しない私だけの感情キャラクター」を書いてもらいました。まずは多部さんからお願いします。

多部:
小さいから見えるかな。「ソワソワ」です。今日の出来事ばかりで申し訳ないですど、本当に朝起きて、ずっとここに来るまで大阪のことを考えていて、どうするんだろうと家でもソワソワ、空港に行くまでソワソワ、本当にたどり着くのかなと思って、ここに立って、みなさんに楽しんでもらえるかなと心配でソワソワ。このあと移動するんですけれど何事もないかなとソワソワ……。


(会場笑)

青木:
空港で、待ち時間はありませんでしたか?

多部:
ありました。飛行機の席についてもなかなか飛ばなくて「大丈夫かな」って。荷物が出てくるのを待つときも「時間大丈夫かな」って思っていたら、運転手さんに「道が渋滞してきました」と言われて、到着したら50分ぐらい前に到着して、メイクしてもらって……。

青木:
無事間に合いましたけれど、それでもソワソワ?

多部:
正直、こんなにたくさんの方の前でしゃべることになっていたんだと把握していなくて、みんな今から見てくれるんだ、大丈夫かなとソワソワしています。

青木:
ちなみに、おうちの鍵は大丈夫ですか?

多部:
え?はい。はい!はい!

(会場笑)

青木:
大竹さんはどうでしょうか?

大竹:
「ワクワク」。けっこうなんでも楽しみたい方なので、新しいこと、たとえばドラマが始まって新しい台本が来るとか、新しい舞台の譜面が届くとか、そうすると「どんな風にできるんだろう」とワクワクするし、なんでもワクワクする方ですね。初めて作るおかずとか、息子がどう言うかなとワクワク。ほとんどノーリアクションですけど(笑)

(会場笑)

青木:
でも、暮らしの中にワクワクがあるのはとても素敵なことですね。今日、メイクさんが来られないかもしれないということで、ソワソワはしませんでしたか?

大竹:
まったくなかったです。


(会場笑)

大竹:
まあ、しょうがないかな、なるようになるという考えなので。ソワソワやシンパイはないです。

青木:
ちなみに多部さん、ワクワクは?

多部:
ないというのは寂しいですよね(笑)。あるのはあると思うんですけれど、今はもうソワソワで、なにも出てこないです(笑)

青木:
最後に、本作の公開を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。

多部:
前作「インサイド・ヘッド」が大好きな方はいっぱいいると思いますが、今回も大ファンの方にも、はじめて見る方にも、きっと心に引っかかる、感動する物語になっているんじゃないかと思います。今日のみならず、何回も映画館に足を運びたいなと思っていただける作品になっていると思うので、まずは今日1回目、楽しんでみてください。ありがとうございました。

大竹:
今日はお忙しい中、少し遅れてしまって申し訳ありません。そして暑い中、この映画を選んでくださってありがとうございます。見終わったあと、世界は喜びにあふれていなくちゃいけないんだと思っていただける映画だと思いますので、楽しんでいただけたらとってもとってもうれしいです。よい夏休みの1つのアイテムになると思うので、ぜひ、よろしくお願いします。


映画「インサイド・ヘッド2」は2024年8月1日(木)公開です。

「インサイド・ヘッド2」本予告(日本版エンドソング「プレゼント」performed by SEKAI NO OWARI)|8月1日(木)劇場公開! - YouTube


◆「インサイド・ヘッド2」作品情報
2024年8月1日(木) 全国劇場公開

・スタッフ
監督:ケルシー・マン(『モンスターズ・ユニバーシティ』、『2分の1の魔法』)
製作:マーク・ニールセン(『トイ・ストーリー4』)

・キャスト
ライリー:横溝菜帆
ヨロコビ:小清水亜美
カナシミ:大竹しのぶ
イカリ:浦山迅
ムカムカ:小松由佳
ビビリ:落合弘治
シンパイ:多部未華子
ハズカシ:村上(マヂカルラブリー)
イイナー:花澤香菜
ダリィ:坂本真綾

日本版エンドソング:「プレゼント」Performed by SEKAI NO OWARI
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by logc_nt

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