キャラの初登場シーンに見るストーリーに込められた工夫とは?「ガス屋で~す!!」第8話メイキング解説完全版
新卒で小規模なガス会社に入社した加世 貴有(かせ きゆ)が、初めての大規模な企画に奮闘するフルカラーマンガ「ガス屋で~す!!」の第8話では、キユにとって大きな壁となる新キャラクターが登場します。キユにとって1年先輩の、他社に所属する「去年の実績女王」ことミツキ。このミツキのキャラクター性や初登場シーンは、多くの工夫が加えながら検討を重ねていたため、制作時の解説付きでメイキングをお届けします。
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第1話「ガス屋の新人、加世キユです!」を読む!
「ガス屋で~す!!」第8話は、前半はキユが社長の専門とするリフォームの仕事に同行して新しい仕事を学ぶエピソード、後半は物語の重要なポイントである「ガス展」の打ち合わせに行くシーンが描かれています。後半のシーンでは、ガス展の企画に悩むキユにとって大きな目標であり壁となる、昨年に大きな実績を立てたお嬢様・ミツキと出会います。キユの同僚であるイガ先輩に好意を持っているらしいミツキが、明るくにこやかに登場。
しかし、以下の初期ネームでは、出会いの形が大きく異なっていました。慌てて移動したキユが、飲み物を口にしていた女性の背中にぶつかり、その勢いで女性は飲み物をぶちまけてしまいます。
その女性こそ、新登場するミツキ。飲み物をこぼしたこと自体は「ただの炭酸水なので大事ないですわ」とのことですが、「ここはいつから子どもの遊び場になったんですの?」「社会人としての意識が低いのではなくて?」と、かなり悪印象のファーストコンタクトです。