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Zoomが利用規約改正への反発を受け「同意なしにAI学習はしない」と訂正


Zoomが利用規約に盛り込んだ「ユーザーのコンテンツをAIや機械学習のトレーニングに用いることもある」という一文が反発を受けたため、Zoomが利用規約変更に関する意図を明らかにし、「ユーザーの同意なしに用いることはない」との文を追加しました。

How Zoom’s terms of service and practices apply to AI features | Zoom Blog
https://blog.zoom.us/zooms-term-service-ai/


Zoom Changes TOS to Say It Won't Train AI on Your Calls 'Without Your Consent' After Backlash
https://www.vice.com/en/article/wxjgvy/zoom-changes-tos-to-say-it-wont-train-ai-on-your-calls-without-your-consent-after-backlash

2023年8月7日頃から、同年7月27日に更新されたばかりのZoomの利用規約がユーザーの目にとまり、規約の一部に記載された「機械学習とAIモデルのトレーニングを含む目的で、Zoomはサービスによって生成されたデータを使用、収集することができる」との文言が「個人情報を侵害する恐れがある」との懸念を抱かせ、ソーシャルニュースサイトのHacker Newsで大きく話題となりました。同サイトにはZoomのCEOがこの件に関してコメントを残しています。

Zoomが規約改変でユーザーのコンテンツをAIに学習させることが可能になり批判続出、CEOが掲示板で釈明 - GIGAZINE


こうした反発を受け、Zoomは8月7日に改めて利用規約の一部を更新し、「AIについては、ユーザーの同意なしに、音声、ビデオ、チャットのコンテンツをモデルのトレーニングに使用することはありません」と明確化しました。

問題となった利用規約について、Zoomは「会議の録画はユーザーの所有物ですが、録画というサービスを提供するために、私たちはライセンスを持っています。例えば、当社はウェビナーの招待状やリマインダーの自動スキャンを行うために機械学習を行いますが、そうしたサービスについて使用権の問題を問われることなく提供できるようにするのが目的でした」と弁明しています。


この説明に対し、一部のHacker Newsユーザーは「AIモデルに関しては使用されないかもしれませんが、情報がマーケティングに使われる可能性がある点は否定されていません」「あいまいなブログ記事ではなく、法的拘束力のある方法でデータへのアクセスと開示に関する明確な宣言を期待していました」などのコメントを寄せました。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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