命をあらゆるものと天秤にかけて究極の選択を迫る「Absurd Trolley Problems(不条理なトロッコ問題)」

ある人を助けるために別の人を犠牲にするのは許されるのか?という、思考実験の「トロッコ問題」を、人によってはより回答が難しくなるよう改造したものが「Absurd Trolley Problems(不条理なトロッコ問題)」です。命と天秤にかけられるのは「自分の命」だったり「貯金」だったり「Amazonの配達遅延」だったりとさまざまで、個々人の命の価値の違いがよくわかります。
Absurd Trolley Problems
https://neal.fun/absurd-trolley-problems/
最初に表示されるのは、「オーノー!トロッコが5人に向かって走ってきます。レバーを引けば線路のルートを切り替えることができますが、その場合は別の人が1人死にます。どうする?」という、トロッコ問題の基本形。選択肢としては「Pull the lever(レバーを引く)」と「Do nothing(何もしない)」が用意されています。

選択肢を選ぶと、他のユーザーがどちらに投票したかが表示されます。以下の場合は「レバーを引く」を選択したので、トロッコが線路上のひとりをぺちゃりと潰してしまい、画面下部には「80% of people agree with you, 20% disagree(583284 votes)」(80%の人があなたと同意見、20%は異なる意見:58万3284人が投票)と表示されました。

「Next」をクリックすると次の問題へ移動可能。

次は、同じトロッコ問題ではあるものの、レバーを引くと「4人」、何もしないと「5人」が死亡してしまうというケースに変わりました。

他にも、「5人の命」と「自分の貯金」を天秤にかける問題

「5人の命」と「自分ひとりの命」を天秤にかける問題

「5人の命」と「本物のモナリザ」を天秤にかける問題

さらには「50万ドル(約6800万円)をくれるお金持ちの命」と「他の誰かひとりの命」を天秤にかける問題

「5匹のロブスターの命」と「1匹のねこの命」を天秤にかける問題

「眠っているので痛みを感じないであろう5人の命」と「起きているひとりの命」を天秤にかける問題

果ては「人命」と「Amazonの荷物の配達の遅延」を天秤にかける問題まで用意されていました。

レバーを引くごとに他のユーザーがどのような選択を取ったのかを確認できるため、これをチェックしながら自分の価値観との違いを比べてみるのも面白げです。
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in ネットサービス, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article 'Absurd Trolley Problems' that weighs li….