ハードウェア

Appleがワイヤレスチップの独自開発をスタートか


Appleが、BroadcomSkyworks Solutionが開発するワイヤレスチップの代わりとなる独自のワイヤレスチップを開発する予定だと、アメリカ経済紙・ブルームバーグが報じています。

Wireless SOC / RF Engineering Program Manager - 採用情報 (日本)
https://jobs.apple.com/ja-jp/details/200294296/wireless-soc-rf-engineering-program-manager


Apple Builds New Team to Bring Wireless Chips In-House (AAPL, AVGO, SWKS) - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-12-16/apple-builds-team-in-new-office-to-bring-wireless-chips-in-house

Apple reportedly wants to make its own wireless chips for the iPhone | Macworld
https://www.macworld.com/article/560257/apple-reportedly-wants-to-make-its-own-wireless-chips-for-the-iphone.html

ブルームバーグが報じている通り、Appleは「画期的なIPおよびワイヤレスチップ設計のプログラムを主導する技術リーダーを求めています。ワイヤレスSOCエンジニアリングプログラムマネージャーとして、ハードウェア技術部内で、ロードマップの推進と最先端のApple製品を可能にする技術的問題の解決を担当するシニアプロジェクトマネジメントチームで作業します」と述べ、ワイヤレスチップの開発者を募集しています。

募集要件には「ワイヤレスSoC開発で10年以上の経験があること」「ワイヤレステクノロジー、SoC/ASIC設計ライフサイクル、アナログ・ミックスドシグナル・RF設計プロセス、ツールやフロー、方法論に関する十分な知識を持つこと」「実践的な技術プログラムあるいはプロジェクト管理、エンジニアリングチップをリードした実績があること」「技術チーム、多機能グループを計画に沿って引っ張ることができる優れたチームメイトで、創造的な思考の持ち主であること」「文章・会話のコミュニケーションに優れていること」が上げられています。


募集地はBroadcomの本社も存在するカリフォルニア州のアーバインで、ブルームバーグは「ワイヤレスチップ開発のためにAppleがアーバインに新オフィスを構える」としています。Appleは無線用集積回路であるRFICの開発エンジニアやデザインエンジニアもアーバインで募集しており、アーバインがAppleにとってチップ開発の拠点となる可能性は高いといえます。

高性能で信頼性が高く、電力効率に優れたワイヤレスチップは、開発に専門的なスキルが求められますが、常に需要が高い部品でもあります。Apple関連ニュースサイトのMacworldは、ワイヤレスチップの開発には長い時間がかかることから、Apple独自のWi-FiチップやBluetoothチップがiPhoneに搭載されるのは「早くても2023年になる」と予想しています。

なお、ブルームバーグの報道の影響で、Skyworks Solutionの株価は2020年3月以来最大の下げ幅となる11%下落を記録。さらにBroadcomとQualcommの株価も4%以上下落しました。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1i_yk

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