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女性の割合が多い仕事の方がAIによる自動化の影響を受けやすい可能性がある


「AIによって仕事が奪われる」と言われるとき、エンジニアや力仕事など男性の割合が多い職業が影響を受けると考えられる一方で、女性の割合が多い育児や看護、介護といった職種ではAIの影響を受けにくいと考えられることがあります。しかし、オーストラリアの政府機関がまとめたデータを分析した研究では、AIによる自動化の影響を最も受けやすいのは、女性の割合が多い職種であることが示されました。

These 3 charts show female-dominated jobs are actually the most exposed to AI
https://theconversation.com/these-3-charts-show-female-dominated-jobs-are-actually-the-most-exposed-to-ai-288103

クイーンズランド工科大学の経済学部准教授であるレオノーラ・リッセ氏と、オーストラリア国立大学グローバル女性リーダーシップ研究所副所長のエリーゼ・ステファンソン氏は、オーストラリア政府機関「Jobs and Skills Australia(JSA)」の最新データを分析した結果を報告しました。JSAは職業ごとに「automation exposure score(自動化にさらされているスコア)」を算出しており、労働者の業務がAI技術によって代替される可能性を測定しています。

このスコアを見ると、自動化の影響を最も受けやすい職種のひとつとして事務職が挙げられています。これは、 AIが反復的な定型業務における人間の労力を軽減するのに適しているという経済学者の予想と一致しています。


しかし、研究チームがこのデータを男女比と重ね合わせてさらなる分析を実施したところ、興味深い傾向が発見されました。

自動化の影響を強く受けているこの分野は、従業員の70%以上が女性であり、オーストラリアの労働力全体の女性にとって、ほぼ5人に1人の雇用機会を提供しています。さらに、自動化のリスクが最も高い上位20の職業を見ると、これらの職業のうち15は女性が多数を占めており、そのうち5つは少なくとも80%が女性で構成される、極めて女性優位の職業に分類されています。

以下はJSAのデータにおける自動化にさらされているスコアの上位20の職業で、女性の割合が比較的多いものをピンク、かなり多いものを赤、男性の割合が比較的多いものを紫、男女のバランスがいいものをグレーで示しています。このうち男性がやや多いのは金融ディーラーのみで、そのほか電話営業を行うテレマーケーターなど男女比がほぼ均衡している4職種を除いた15の職種において、女性がある程度もしくは大幅に多くなっています。


また以下は、自動化にさらされているスコアが特に低い20の職業。このうち17は男性が多い職種で、女性が多い職種は「家庭内清掃員」「商業施設清掃員」「マッサージ師」の3つしか含まれていません。


リッセ氏らによると、オーストラリア雇用・技能省が収集したインターネット求人データに基づくと、自動化の影響を強く受ける多くの職種の求人数は過去3年間で減少しており、その減少幅は労働力全体の減少幅よりも大きくなっているとのこと。例えば、2026年6月の全求人数は前年同期比でわずか約1.7%減少したのみであったのに対し、秘書や簿記係の求人数は前年同期比で約22%と大きく減少、一般事務員の求人数は約9%減少しています。一方でAIの影響をあまり受けない職業の中では、コンクリート工の求人数は5.5%増加し、電気工の求人数は14.3%増加しました。このことから、自動化の影響を受ける職種は実際に雇用が減少していると考えられます。


テクノロジー企業や政府、教育機関、研究者などあらゆる種類の団体が、AIが労働市場における様々な仕事にどのような影響を与えるかを予測しようとしています。しかし、JSAのデータを分析した結果によると、意図的にジェンダーの視点を適用しない限り、AIの影響におけるジェンダーのパターンを見過ごしてしまう可能性があると研究チームは指摘しています。

リッセ氏は「例えば、女性の割合が高い職種がAIによる自動化のリスクが高いことを検出した場合、事務員のスキルのうち、容易に転用可能なスキルを認識し、新たな機会とマッチングさせるシステムを構築することができます。AI政策にこのジェンダーの視点を取り入れることで、ジェンダー平等な経済と並行して、ダイナミックで適応力のある労働市場を支援することができるでしょう」と語りました。

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in AI, Posted by log1e_dh

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