AI懐疑論者の予測はどれぐらい正確だったか?

2022年にChatGPTが登場して以来、生成AIの存在が広く認知され利便性が拡大していきました。ただ、当時からAIに懐疑的な見方をする人がいて、中には影響力のある人がAIの没落を予想するケースもありました。GoogleやMicrosoftに在職経験があり、エッセイストとしても人気があるソフトウェアエンジニアのダン・ルー氏が、有名なAI懐疑論者であるエドワード・ジトロン氏の発言を検証しています。
How accurate have Ed Zitron's AI skeptic predictions been?
https://danluu.com/zitron/
ジトロン氏が2024年のテクノロジーカンファレンスで発言した有名な一文が、「Meta、Google、Microsoftは死につつある」というものです。ジトロン氏は「大手テクノロジー企業は成長する方法が分からないためAIに必死に取り組んでいる」と指摘し、特にMetaを死につつある企業として名指ししました。
そこでルー氏はMetaの収益(Revenue)と利益(Profit)を調べました。2023年以降の業績は好調です。

以下がAlphabet(Google)の業績。2026年前半だけで前年比30%増の利益が出ています。

以下はMicrosoftです。これもまた右肩上がりです。

ルー氏は「Metaは実際に死につつある企業であり、まだ死んでいないだけだと主張することはできるでしょう。しかし、ジトロン氏の論理は間違っています。Meta、Google、Microsoftのエコシステムは死んでいません。この成長ぶりを見ると、成長する方法が分かっていないという指摘は変です」と述べました。
また、ジトロン氏の「サービスが改悪されることで衰退に向かう」という意見にもルー氏は反論しています。ルー氏が例に挙げたのはGoogleのサービス改悪です。ルー氏はGoogle在籍中に検索結果の広告が普通のサイトと区別しにくくなったという件を問題視していましたが、Googleの意向でこのデザインが広まっていったとのこと。他のエンジニアにとっても悩みの種でしたが、広告を検索結果に近づけるA/Bテストをするたびに多くのお金を稼げるため、最終的にこのデザインが通りました。ルー氏は「Googleが何をすべきだと思うかどうかは別として、一部のユーザーにとっては悪くても実際に多くのお金をもたらしたのです」と分析しています。
ジトロン氏はほかにも、AIモデルの学習データが枯渇しつつあるためモデルの改善が不可能になるという予測も行いましたが、実際は日々精度の高いAIモデルが競うように登場していることから、ルー氏はこれを間違いだと指摘しています。ルー氏は、ジトロン氏が根拠とする資料が曖昧かつ作為的で、ジトロン氏の発言はパフォーマンスも含まれているとしました。
また、ジトロン氏は「OpenAIは大規模言語モデルの運用コストを収益だけでは賄えない可能性がある」とも予測していますが、ルー氏はこれについて言及はしていません。
OpenAIの推論コストはどれくらい高いのか? - GIGAZINE

ジトロン氏以外にも、AIは「バブル」の状態であり、いずれ崩壊するだろうと予測する人がいます。
AIバブルが崩壊したらどれほど壊滅的な被害をもたらすのか? - GIGAZINE

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in AI, Posted by log1p_kr
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