2D格闘ゲームと超絶クオリティのアニメ演出が融合した「GUILTY GEAR -STRIVE-」は格ゲー初心者にこそおすすめ
アークシステムワークスの20年以上の歴史を持つ老舗格闘ゲームシリーズ「GUILTY GEAR」の最新作となる「GUILTY GEAR -STRIVE-」が、2021年6月11日にリリースされました。前作「GUILTY GEAR Xrd」で採用された「アニメーションのような3Dグラフィック演出」がさらに進化し、2D格闘ゲームでありながらアニメのような映像演出でキャラクター同士の戦いやストーリーが描かれるとのこと。実際どんなゲームなのかを確かめるため、シリーズ初心者が遊んでみました。
GUILTY GEAR -STRIVE- | ARC SYSTEM WORKS
https://www.guiltygear.com/ggst/jp/
GUILTY GEAR -STRIVE-はPS4・PS5・PC(Steam)で配信されています。今回はPC版を購入しました。
最初にゲームをプレイする前に、利用規約と……
プライバシーポリシーに同意する必要があります。
利用規約とプライバシーポリシーに同意すると、チュートリアルの案内が表示されました。「はい」を選択。
チュートリアルでは、移動や攻撃など、基本の操作方法が解説されるので、格闘ゲームはあまり遊んだことがないという人にも安心。
入力するべきボタンやレバーも表示されます。なお、GUILTY GEAR -STRIVE-で使う基本のボタンはP(パンチ)・K(キック)・S(スラッシュ)・HS(ハイスラッシュ)の4種類。
チュートリアルはあくまでも基本の操作方法のみ。チュートリアルが終わると表示される「ミッション」で、必殺技やガトリングコンビネーション、覚醒必殺技やロマンキャンセルといったテンションゲージの使い方など、GUILTY GEAR -STRIVE-独特のシステムを学ぶことができます。
しかし、ここまでで抑えられるのはあくまでも基本知識のみで、知識を得ても実際に動かせるかどうかはまた別の話。シリーズを触っていない場合、そもそもどういうキャラクターがいるのかもわかっていない状態で遊ぶのは難しいものがあります。なお、今作のGUILTY GEAR -STRIVE-では、記事作成時点で15人のキャラクターを使用可能。
なので、まず「トレーニング」でいろんなキャラクターを触ってみることに。
いろいろ適当に触りながら、技を繰り出します。
キャラクター固有の技は、ポーズメニューの「コマンドリスト」から見ることができます。
従来の格闘ゲームでは、トレーニングモードで「このキャラもいいけど別のキャラの練習もしたいな……」という時は、一度キャラクターセレクト画面に戻る必要があります。しかし、GUILTY GEAR -STRIVE-ではトレーニングメニューの「キャラクター変更」から……
さっとキャラを入れ替えることができます。
他にも、「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」仮想スティック表示機能が用意されています。アーケードスティックやコントローラーを使っている時、初心者には方向キーの入力が最初の難関といえます。自分のスティックさばきが実際にどのように入力されているのかが一目でわかるので、格闘ゲーム初心者でもコマンド入力の精度を上げやすくなっています。
今回はトレーニングモードで7人のキャラクターを触りながら、技のリーチや攻撃力、スピード、扱いやすさなどで自分の手にしっくりくるキャラクターを探してみました。
「とにかくかっこいいイケメン」という感じのカイ・キスクは、封雷剣の使い手でリーチは十分。さらに「スタンエッジ」は前方に電撃の刃を飛ばす飛び道具で、遠距離でも相手をけん制することが可能。
離れていても一気に距離を詰める技も複数あり、相手をけん制しながら一気に攻め込むことも可能。初心者でも使いやすいキャラです。
実際にカイで戦ってみたところが以下のムービー。
GUILTY GEAR -STRIVE-でカイ・キスクを使ってみたらこんな感じ。 - YouTube
そして、GUILTY GEAR -STRIVE-で追加された新キャラクターであるジオヴァーナは蹴り主体のインファイター。相手に近づいて猛撃を重ねるファイトスタイルはまさに格闘ゲームらしいキャラクター。技も少なく直感的に動かしやすいので、初心者でも問題なく操作できます。なお、ジオヴァーナと常に一緒にいる霊体狼のレイは、別途操作する必要はなく、あくまでも演出のみ。
以下のムービーは、ジオヴァーナで実際にアーケードモードで戦ったところ。
GUILTY GEAR -STRIVE-の新キャラ・ジオヴァーナを使ってみた - YouTube
同じくGUILTY GEAR -STRIVE-の新キャラである名残雪は「吸血鬼のサムライ」というキャラクター。吸血鬼らしく、相手を翻弄するように身を霧のように消して一瞬でワープする「不香」を使いながら、相手に剣撃を叩き込んでいきます。
また、名残雪固有のシステムとして、「ブラッドレイジ」があります。名残雪が必殺技を使うとテンションゲージ上にある「ブラッドゲージ」が増加し、満タンになると大量の血を吹きだして「ブラッドレイジ」という状態に。
ブラッドレイジ状態になると、S攻撃やHS攻撃が強化されるほか、特別な覚醒必殺技「残雪」も使えるようになります。
以下のムービーでは、実際に名残雪のブラッドレイジ状態で攻撃するところを見ることができます。
GUILTY GEAR -STRIVE-の新キャラ・名残雪は「ブラッドレイジ」が肝 - YouTube
イケメンや筋肉ムキムキの男たちが多い中、かわいらしい少女で逆に浮いているように感じて気になったメイは、見た目に反して突進技や高火力の技を持つパワータイプのキャラクター。レバーを一定方向に一定時間以上入力しなければならない「タメ技」もあり、格闘ゲーム初心者には少しとっつきにくい部分もありますが、イルカで突進したりボールをぶつけたり、大きなクジラ(山田さん)にタックルさせたりと、画面狭しと大暴れすることが可能。
メイで暴れ回ってみたところが以下のムービー。
GUILTY GEAR -STRIVE-のキュートな少女・メイは錨をぶんぶん振り回す - YouTube
軍事国家「ツェップ」の軍人であるポチョムキンはまさに「筋肉ダルマ」と呼ぶのにふさわしい見た目のキャラで、もちろんファイトスタイルはパワー型。ポチョムキンはダッシュ移動ができず、とにかく動きはのろいですが、巨体を生かしたリーチの長さとパワーが特徴。さらに必殺技を使うことで一気に距離を詰めることができます。
また、敵と密着した状態で繰り出せるコマンド投げの「ポチョムキンバスター」はハチャメチャに強力。相手キャラクターによっては体力の半分近くを奪うことも。初心者が使う場合はガトリングコンビネーションやコンボだけではなく、とにかく「相手が近づいてきた瞬間、とっさにポチョムキンバスターを正確に出せるようにする」ことを目指して練習するのも重要。
ノロノロとした動きを完全にパワーで補うポチョムキンの戦うところは以下のムービーで見ることができます。
GUILTY GEAR -STRIVE-で圧倒的パワーを見せつけるポチョムキンはこんな感じ - YouTube
アメリカン忍者のチップ・ザナフはポチョムキンと逆で、ものすごいスピードで相手を翻弄しながら戦うスタイル。必殺技で相手の背後に回ったり空中戦を制したりと、その機敏な動きで相手を圧倒します。ただし、体力が低くやられやすい上に、スピードが早すぎて使っている自分も見失ってしまいかねず、初心者が使うにはやや難しめな印象。
チップ・ザナフが戦うところはこんな感じ。
GUILTY GEAR -STRIVE-のチップ・ザナフはとにかくスピードで圧倒するキャラ - YouTube
そして、GUILTY GEAR -STRIVE-で最もトリッキーなキャラが、大きなメスを構えて紙袋を被った医師のファウスト。リーチが長く、とにかくハチャメチャな演出の攻撃が多く、完全に相手を翻弄しながら戦うイメージ。
相手の頭上や背後にワープして攻撃する技や、爆弾や回復アイテムを投げる技など、とにかく見た目は楽しいキャラ。クセはかなり強いものの、長いリーチとトリッキーさを生かせば初心者でも勝利が目指せるかも。
以下のムービーが実際にファウストで暴れ回ったところ。
GUILTY GEAR -STRIVE-のファウストはトリッキーに暴れ回る - YouTube
そんなこんなで自分が使いたいキャラクターが決まったら、ネットワークモードから「オンラインマッチ」に挑戦。
オンラインマッチでは、まず自分のアバターを決めます。見た目はピクセルアートですが、かなり細かく見た目を調節できます。
アバターを作ったら、オンラインマッチの投のロビーに案内されました。アクションゲームのようにロビーを移動すると、あちこちにデュエルステーションがあり、そこに人が待機している状態。従来の格闘ゲームよりもロビーの待機人数が視覚的にわかりやすくなっているのが特徴です。また、他プレイヤーのリプレイを見たり、気になるプレイヤーをフォローしたりと、ソーシャルメディアのような機能が搭載されているのもポイント。
人が待機している「デュエルステーション」に近づいて「対戦する」を選択すると、対戦が始まります。
オンラインロビーはプレイヤーの強さに応じて変わり、自分と同じ強さか自分よりも強いプレイヤーと戦うことが可能。勝ちを重ねていくと、ロビーの階数が上がっていくので、自分が強くなっていったことが実感できます。
そして、GUILTY GEAR -STRIVE-の世界観やキャラクターの思惑を知ることができるストーリーモード。
ストーリーモードは、完全にアニメーションのムービーを見ていく内容で、実際に格闘ゲームをプレイする場面はありません。ゲーム中のキャラクターのセリフや、特定のキャラクターとの思わせぶりな会話の裏にはどういうストーリーが展開されているのかを見ることができます。1チャプターはおおよそ20分で、テレビアニメ1話分ほど。
1998年にリリースされた「GUILTY GEAR」から23年続くシリーズなので、GUILTY GEAR -STRIVE-で初めてシリーズに触れるプレイヤーにもわかりやすいようになっています。これまでのシリーズでのストーリーの流れやところどころ登場するキーワードがわからないことがあれば、用語集や年表で確認できます。
GUILTY GEAR -STRIVE-をプレイして感じたのは、とにかく遊びやすいというところ。GUILTY GEAR -STRIVEで初めてシリーズを触った人でも、格闘ゲームのシステムや遊び方をチュートリアルやミッションで学ぶことができ、トレーニングモードはテンポよく練習できるようになっており、格闘ゲーム初心者でも上達しやすい内容。キャラクターや世界観、ストーリーも魅力的で、「格闘ゲームは苦手だけど、ストーリーはおもしろそう」という人でも満足できる内容になっています。
オンライン対戦も非常に軽快で、他のプレイヤーとの交流が目に見える形になっているのもうれしいポイント。自宅で1人プレイしていても、他の人が戦っていることも示されるので、まるでゲームセンターに対戦しにきたような感覚でオンライン対戦を楽しむことができます。「格闘ゲームに興味があるけど、どれからやればいいのかわからない」という人にとっても、他の人と格闘ゲームを遊ぶ楽しみがダイレクトに感じられるのでおすすめです。
GUILTY GEAR -STRIVE-はPS5、PS4、PC(Steam)でプレイ可能。通常版となるスタンダードディションの希望小売価格は8580円(税込)、追加キャラクターが使えるシーズンパスやデジタルサウンドトラックなどがついたアルティメットエディションがPS4版とPS5版が税込1万3750円、PC版が税込1万1550円です。
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