生き物

「最もインスタ映えする鳥」が研究によって明らかに


Instagram上に投稿された鳥の写真約2万7000枚を調査した結果、「最もインスタ映えする鳥」が明らかとなりました。

What Instagram Can Teach Us About Bird Photography: The Most Photogenic Bird and Color Preferences - Katja Thömmes, Gregor Hayn-Leichsenring, 2021
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/20416695211003585

This Muppet-faced frogmouth is the 'most Instagrammable bird' on Earth | Live Science
https://www.livescience.com/frogmouth-most-instagrammable-bird.html

最もインスタ映えする鳥についての調査を行ったのは、ドイツのコンスタンツ大学に所属するKatja Thömmes氏とイェーナ大学に所属するGregor Hayn-Leichsenring氏。Thömmes氏らは「『素晴らしい鳥の写真』というのは何によって構成されるのか?」という疑問を解くために、Instagram上に投稿された鳥の写真約2万7000枚について、撮影対象となった鳥の種と「いいね!」数の関係性についての調査を行いました。


調査対象となった写真は、Instagramに鳥の写真を投稿するアカウントの中で特にフォロワー数が多い@best_birds_planet@best_birds_of_world@nuts_about_birds@birdfreaks@birdsonearth@bestbirdshots@audubonsociety@bird_brilliance@your_best_birdsの9アカウントが投稿したもの。これらの9アカウントはフォロワー数を総合すると350万人以上に達します。

BEST BIRDS PLANET(@best_birds_planet) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/best_birds_planet/


これらのアカウントの投稿が、「被写体となった鳥」によってどのような影響を受けるかを調べるため、Thömmes氏らはアカウントのフォロワー数と投稿時間から各投稿が得られると予想される「いいね!」数を標準化。この標準化された値よりも「いいね」数が多い投稿については、被写体となった鳥にプラスのスコアを与え、「いいね!」数が少ない投稿については被写体となった鳥にマイナスのスコアを与えました。

このスコアでランキングを作成したところ、「鳥の見た目」がランクを大きく左右することがわかりました。一例としては、「青色と黄色」で構成される羽を持つ鳥は「黄色と緑色」で構成される羽を持つ鳥よりも一貫して高ランクとなり、「ユニークで珍しい見た目」の鳥ほどスコアが向上したとのこと。

そしてこのランキングで1位に輝いた鳥が、フクロウに似た見た目で大きな口が特徴の「Frogmouth(ガマグチヨタカ)」でした。

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ガマグチヨタカに次ぐ2位は虹色の体毛を持つ種なども投稿される「Pigeon(鳩)」。3位は頭部の上の冠羽の形状が平安貴族がかぶっていた烏帽子(えぼし)に似ていることから名前が付けられた「Turaco(エボシドリ)」でした。

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一方、最下位は色合いが地味な「Sandpiper(イソシギ)」でした。

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全ランキングが以下。


1位に輝いたガマグチヨタカはしばしば「最も不幸そうな顔の鳥」と呼ばれるそうで、Thömmes氏らは「判官贔屓の問題を示唆している」とコメントしています。

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in 生き物, Posted by darkhorse_log

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