名作FPS「Half-Life」のおよそ15年ぶりとなる新作「Half-Life：Alyx」をValveがフルVRゲームとして発表

by Niranjan

PC向けゲーム配信プラットフォームのSteamを運営するValveが、発表したVR向けの新タイトルとして、人気ファーストパーソンズシューティング(FPS)ゲームであるHalf Lifeシリーズの新作「Half Life：Alyx」をTwitterで発表しました。

Valve announces a new Half-Life game for VR: Half-Life Alyx - The Verge
https://www.theverge.com/2019/11/18/20971514/valve-announces-half-life-alyx-its-first-flagship-vr-game

Steamの運営を行うValveは、Half LifeシリーズやLeft 4 Dead、Dota 2などを開発するゲーム企業でもあります。近年のValveは自社制作タイトルをほとんどリリースしていませんでしたが、2017年にValveの創立者であるゲイブ・ニューウェル氏は「全編VRのゲームを3本開発中です」と、ゲーム系メディアのEurogamerに語りました。

そして、開発中だったVRゲームの1本目として、「Half-Life：Alyx」の存在がValveから正式に明かされました。Half-Life：AlyxはHalf-Lifeシリーズ初のVRタイトルであるだけでなく、「2020年3月にリリースされる」というウワサが真実であれば実に15年ぶりのシリーズ新作となります。

1998年に発売されたHalf Lifeは、「出てくる敵をどんどん打ち倒すだけ」というスタイルのゲームがほとんどだったFPSに、「ステージにある複雑なギミックを解除し、謎解きをしながら進めていく」「味方と協力しながら進めていく」「敵が協力しながらプレイヤーを追い詰める」「ムービーやカットシーンを使ってストーリー演出を行う」などといった、当時としては画期的な新要素を加えたゲームとして話題になりました。

また、「ワープ技術によって異世界とつながり混乱する世界を、バールを握った物理学者が駆け抜けていく」というストーリーはインパクトが強く、続編を待ち望む声が多く挙がりました。

2004年には、続編となるHalf-Life 2が登場。Half-Life 2は、1作目よりもさらにパワーアップしたグラフィックや、Valve製の物理エンジン「Source Engine」が話題となり、リリースから15年経ってもなお人気の高いゲームです。

by Tom Francis

1作目から続くストーリーはHalf-Life 2では完結せず、続編となるHalf-Life 2：Episode 1とHalf-Life 2：Episode 2がリリースされました。しかし、それでもなおストーリーは完結せず、数多くのファンがHalf Life3、もしくはHalf-Life 2：エピソード3のリリースを求めましたが、どちらも2019年11月時点ではリリースされる予定はありません。さらに、Half-Lifeのストーリーを書いていたマーク・レイドロー氏は既にValveから退職しているため、Half-Lifeシリーズの新作がValveからリリースされることは絶望的だと考えられていました。

Valve開発の人気タイトルは他にも、Portal 2やLeft 4 Dead 2やTeam Fortress 2など、すべて2作目でシリーズがストップしている状態です。そのため、「Valveは3以上の数を数えられない」というミームまで登場しました。今回発表されたHalf-Life：Alyxは「3」とは銘打たれておらず、ストーリーがこれまでのHalf-Lifeシリーズに続いたものなのかは、記事作成時点では不明。Valveは、シリーズ初のフルVRタイトルとなるHalf-Life：Alyxの詳細を、日本時間で2019年11月22日(金)午前3時に公開すると述べています。

by Tom Francis

Valveのツイートに対して、待ちきれないゲームファンからはさまざまな反応が寄せられています。

「我々は新しいHalf-Lifeを待ち望む！」

「Half-Life 2：Episode 2 Part 2だ」

「VRを所有している0.32％のSteamユーザーは非常に興奮しています」

「これは現実(real life)か？」「Half-Lifeだよ」