無料で外付けHDD・USBメモリー・SDカードから削除したファイルを復元できる「RecoveRx」

by energepic.com

外付けHDDやSDカードなどの整理をした後になって、「しまった、あのファイルは削除するんじゃなかった」と後悔したことがある人もいるはず。そんな外付けHDD、USBメモリー、SDカードなどからファイルを復元できる無料ソフト「RecoveRx」を、台湾に本拠を置く半導体メーカーのトランセンドが無料で提供しています。

RecoveRx - Support & Download
https://www.transcend-info.com/Support/Software-4/

◆インストール
RecoveRxをインストールするには、公式ページ左側にある「Download」をクリック。

Windows版とmacOS版が選択できるので、自分の使うデバイスに合った方をクリックします。今回は「Windows」をクリック。

「ファイルを保存」をクリック。

ダウンロードしたインストーラーを起動して、「実行」をクリック。

インストール中に使用する言語を選択して「OK」をクリック。

他のアプリを全て終了してから「次へ」をクリック。

使用許諾書を読んでから「同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。

「次へ」をクリック。

デスクトップ上にアイコンを設置するかどうかを選択して「次へ」をクリック。

「インストール」をクリック。

セットアップが完了したら「完了」をクリック。

◆ファイルの復元
今回はファイル復元の検証用にmicroSDカードを用意。「Something」と名付けたフォルダを開くと……

「Movie」「Music」「Photo」「Text」という4つのフォルダがあります。そして、「Music」の中には……

複数のMP3ファイルが保存されていました。この音楽ファイルを全て削除してしまいます。

PC上でファイルを削除した場合、ごみ箱に送られるため、誤って削除してしまっても取りやめることができます。しかし、microSDカードやUSBドライブのようなリムーバブルメディアにはこのシステムが適用されないため、元データが他のデバイスに保存されていなければ、削除したファイルを取り戻すことはできません。

そこでインストールした「RecoveRx」を起動します。

すると、PCに接続されているメディア保存デバイスが表示されました。今回は先ほどmicroSDカードから削除したMP3ファイルを復元したいので、microSDカードの項目をクリック。

「No Name」と書かれたmicroSDカードが表示されるので選択して、「次へ」をクリック。

ファイルを復元するには、復元したいファイルの種類を選択する必要があるとのこと。デフォルトの状態では画像ファイルの拡張子全てにチェックが入っていますが、復元する目的がないファイル形式のチェックを外しておくと、復元にかかる作業時間が減少します。

MP3ファイルを復元するには「その他のファイル」をクリック。

MP3ファイルを選択し、「次へ」をクリック。

すると、復元作業がスタートします。しばらくは「経過時間」も「推定残り時間」も表示されませんが……

数分ほど待つと、経過時間と推定残り時間が表示されました。

推定残り時間はあくまで目安のため、一気に少なくなったり時には増えたりします。この段階でやれることはひたすらファイルが復元できることを祈って待つことだけ。

時には「あと少しで終わりそうだな」と思った次の瞬間に……

一気に推定残り時間が増えてため息をつくこともありますが、文句を言っても仕方ありません。

復元作業が終わると「リカバリ結果：〇のファイルが見つかりました」と表示され、復元したファイルは指定のフォルダに保存されます。「終了」をクリックしてRecoveRxを閉じます。

指定のフォルダを探して開きます。

さらにフォルダが格納されているので開いてみると……

先ほどmicroSDカードから削除したMP3ファイルが復元されていました。ファイル名は元の名称から変わっているものの、ファイルを開けば中身がわかります。後はmicroSDカードにファイルをコピーすれば復元完了です。

RecoveRxはほんの数クリックでファイルを復元できる無料ソフトで、リムーバブルメディア業界大手のトランセンドによって開発されたこともあり、安心して使用することができます。microSDカード、MP3プレーヤー、USBメモリ、外付けHDD、SSDなどのトランセンド製ストレージデバイスに対しての使用がオススメされていますが、トランセンド製でないSDカードで試したところ、十分復元できました。「どうしてもストレージデバイスから消してしまったファイルを復元したい」という場合は使ってみるといいかもしれません。