ゲーム

初代ポケモンのセーブデータを乗っ取るウイルスが登場、好きなポケモンを生成する「ポケモンエディタ」機能付き


1996年に発売されて20年以上が経過しているポケットモンスターシリーズの初代である「ポケットモンスター 赤・緑・青」。これをターゲットとしたウイルスが、なぜか今頃になって登場しています。

Creating a "virus" for Pokemon Red and Blue (self replicating save file!!) - YouTube


懐かしのBGMと共にゲームが起動。初代ポケットモンスターをターゲットとしたウイルスを開発したというのは、MrCheezeさん。作成したウイルスは「セーブデータを自動で複製し、他のポケットモンスターにコピーしてしまうもの」とのことです。


ゲームの起動画面。左はMrCheezeさんがデータに手を加えて事前にウイルスに感染させておいた「ポケットモンスター 赤」のデータ。右は不正ツールなどは利用せずにポケモン図鑑をゲットし、通信交換ができる場所まで進めた「ポケットモンスター 青」のセーブデータです。


さっそくセーブデータを読み出してゲームをスタートしようとしますが、この段階で既に「ポケットモンスター 赤」の画面に表示される文字が一部おかしなことになっています。


そしてゲームをスタートするとあからさまにバグってしまっている「ポケットモンスター 赤」。


「ポケットモンスター 赤」のウイルスは、通信交換で「ポケットモンスター 青」に感染するとのこと。


行うのはバトルではなく通信交換。


「ポケットモンスター 赤」はセーブデータがウイルスに感染しているためポケモンセンターの中で動けませんが、通信交換は可能となっています。


そのまま話しかけるとウイルスの感染がスタート。通信交換をスタートさせると、端末は415バイトのブロックデータを互いに交換します。このブロックデータにはユーザー名やどんなポケモンを手持ちで持っているのかなどが含まれており、通常の場合はこのデータを交換したあとに互いの画面上で交換するポケモンが選択可能になります。


しかし、ムービーの場合は「ポケットモンスター 赤」の方はデータが改ざんされており手持ちポケモンがおらず、開発者が作成した任意のコードが実行されることとなります。ブロックデータとして通信交換相手となっていた「ポケットモンスター 青」のデータにもウイルスが移動し、セーブデータが「ポケットモンスター 赤」と同じものに書き換わってしまうわけです。


再起動すると、起動画面は何も変化していませんが……


セーブデータが同じようにバグっています。


ゲーム画面はもはやめちゃくちゃで、このまま普通にゲームを続けることはできません。


ウイルスに感染した場合、なぜか「8F」という謎の道具を持っています。


これは以下のように数字の羅列が表示されるだけの道具に思えるのですが、実はこれこそがウイルスを開発したMrCheezeさんの目的のひとつ。なんと「8F」という謎の道具の正体は「Pokemon editor(ポケモンエディタ)」という自由に好きなポケモンを生成できるツールで、これをばらまくためにMrCheezeさんは自動感染するウイルスを作成したというわけ。


もうひとつの理由は、ウイルスは3DSのバーチャルコンソール版ポケットモンスターにも感染させられるという点。


バーチャルコンソール版で作成したポケモンは、過去作のポケモンを最新作に送るためのポケバンクを使えば、シリーズ最新作であるサン・ムーンに送ることもできます。作成できるポケモンはミュウやミュウツー、メタモンなどなんでもOK。作成したポケモンは全て色違いになり、サン・ムーンへ送れば任意のステータス3つが個体値マックスになるそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ポケモンがマインクラフトでプレイ可能に、ファンゲームまるまる1本を搭載したマップ「Pokémon Cobalt and Amethyst」 - GIGAZINE

ポケモンやPortalを「Microsoft HoloLens」の複合現実でプレイするとこうなる - GIGAZINE

8年かけて開発された改造ポケモンが任天堂から停止の命令をくだされ直前にリリースを断念 - GIGAZINE

in 動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.