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スマホなど電子機器をメチャクチャにする電磁パルス(EMP)発生装置を自作した猛者が登場


高高度核爆発や雷などによって発生する電磁パルス(EMP)は、半導体や電子回路に損傷を与えて電子機器を麻痺させることがあり、電磁波を発生させるEMP爆弾を使って敵の武力を無効化するシーンが映画やゲームなどで登場することがあります。この電磁パルスを発生させる危険な装置を自作してしまった人が登場し、実際に装置を使ってスマートフォンやゲーム機器を強制終了させる様子が公開されています。

How to Make a Handheld EMP Jammer - YouTube


プラスチック製の箱は電磁パルス発生装置の側として使用します。


押しボタン式のスイッチと……


電源のオン/オフを示すLEDライトを用意。


まずは箱にドリルで穴を開けます。


小さい穴と大きい穴を開けたら……


LEDライトと押しボタン式スイッチをはめ込みます。


裏側はこんな感じ。


電磁パルスを生み出すための電源には18650型リチウムイオン電池を使用。


また、高電圧コンバーターを使うことでリチウムイオンバッテリーの電圧を極めて高く昇圧しています。


発生装置の仕組みは以下の通りで、リチウム電池と高電圧コンバーターを接続し、さらに高電圧コンバーターを銅線のコイルに接続。高電圧コンバーターとコイルの間には小さな隙間をあけておき、ここでスパークを発生させます。


押しボタン式スイッチ・LED・リチウム電池・コンバーターを接続。


これでスイッチを入れるとスパークが発生します。


銅線は電磁パルスを発生させるために使用。


銅線を箱の中に張り巡らし……


上部にグルグルに巻いたコイルを作ります。


上部のコイルはプラスチック製の留め具を使って束にしておきます。


コイルの両端は……


ライターであぶってエナメルコーティングを除去しておきます。エナメルコーティングを除去するのはサンドペーパーでも可能とのこと。


コイルの両端を高電圧コンバーターに接続。


スパークを発生させる隙間の部分は、両端が遠すぎず近すぎずの幅くらいに調節。


スイッチを入れるとスパークが発生しました。


スパークが導線やケーブルに触れないように、半透明のプラスチック製カバーで覆い、隙間をホットボンドで密閉。


リチウム電池と高電圧コンバーターを箱の中に収納してフタを閉じれば完成です。


スイッチを押すと「バチバチ」というスパークが発生している音が聞こえます。


完成したら実験開始。電源を入れたゲームボーイアドバンスSPの背面に電磁パルス発生装置を近づけてスイッチを入れると……


電源がプツンと切れてしまいました。


ディスプレイの裏側に電磁パルス発生装置を密着させると、画面にひずみが入ります。


今度はAndroid搭載のスマートフォンで実験。


電磁パルス発生装置をスマートフォンの背面に近づけると、画面が真っ暗になりました。ボタンを押してもうんともすんとも言いません。


次にiPhoneの背面に電磁パルス発生装置を近づけると……


画面にひずみが発生。


そのままディスプレイの下側から真っ暗になっていきます。


最終的には真っ暗になって電源が落ちた模様。


起動画面が表示されているので、完全に壊れたわけではなさそうです。


作成者のFPS Weaponsさんによると、自作の電磁パルス装置はスマートフォンや携帯ゲーム機などの小型電子機器なら有効とのこと。ムービーを見るとすごく簡単に作っていますが、使用すると「イタズラでした」では済まないことになるので、興味本位で作るのはやめたほうがよさそうです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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