取材

難解な古文書を読み解き再現した「アドバンスド摩訶大将棋」、50種192枚もの駒を使用


安土桃山時代に作成された古文書などを読み解いてルールを研究し復元したという「摩訶大将棋」を、タッチパネルで操作可能にしたゲームが「アドバンスド摩訶大将棋」です。このアドバンスド摩訶大将棋が幕張メッセで開催中の東京ゲームショウで出展されてたので、実際に見に行ってきました。

75)アドバンスド摩訶大将棋(1) - takami-lab oecu
http://www.takami-lab.jp/2014/01/01/75-アドバンスド摩訶大将棋-1/

摩訶大将棋を再現しタッチパネルのゲームに落とし込んだ大阪電気通信大学デジタルゲーム学科高見研究室のブースにやってきました。


摩訶大将棋は平安時代後期に創案された大型将棋で、192枚という駒数の多さのために実際には対局されなかったと考えられていたのですが、復刻の結果、対局の中に古代の合戦と仏教の世界観が入り交じり、実は非常に面白い将棋というのがわかったそうです。


摩訶大将棋の盤はブースに展示されていなかったものの、実際の盤を使って対局している様子がモニターに映し出されていました。


これが摩訶大将棋について書かれているという古文書。素人が見ても何が書いているかはサッパリで、これを読み解いて再現してしまったというのは衝撃。


これは初期配置の駒を表した図。盤は縦横19マスで、駒の種類は表50種の裏26種。配置する駒の数は片側に96駒ずつの合計192駒です。


成駒の図。プレイヤーが交互にプレイするのは通常の将棋と同じですが、相手の駒を取って自分の駒として使用する持ち駒はありません。


赤い線は駒が可能な動きを示しているとのこと。


こうやって何年もかけて再現された摩訶大将棋を、盤なしで誰でもプレイできるようにしたのがアドバンスド摩訶大将棋です。


プレイの最中に撮影したので、駒がいろんなところに動いています。


PCのモニターに出力するとこう。盤面が大きいので、出力する画面も大きい方が見やすくなっています。


摩訶大将棋は平均500手、対局時間が約2時間30分もかかるのですが、アドバンスド摩訶大将棋では平均400手、対局時間を40分まで短縮することに成功。誰でも気軽にプレイできるというわけです。


実際に摩訶大将棋をプレイしている様子は以下のムービーから確認できます。

Maka Dai Shogi 摩訶大将棋001 先手投了 566手 - YouTube


将棋だけでなく歴史に興味がある人にもオススメなアドバンスド摩訶大将棋は、高見研究室に問い合わせた人向けに配布中です。

お問合わせ - takami-lab oecu
http://www.takami-lab.jp/お問合わせ/

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in 取材,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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