超音波センサーで風速と風向を計測する「Netatmo ウェザーステーション 風速計」を設置してみました
超音波を用いたセンサーを採用することによって、可動部品なしで風速と風向を継続的かつメンテナンス不要で測定できる「Netatmo ウェザーステーション」風速計追加モジュールが、日本でも購入できるようになりました。測定したデータはワイヤレスで転送され、スマートフォンから見ることも可能。すでにウェザーステーションと雨量計は設置しているので、風速計も購入して設置してみることにしました。
Accessories for the Netatmo Weather Station
https://www.netatmo.com/ja-JP/product/weather-station/accessories
気温・湿度・二酸化炭素濃度・空気の質・騒音レベル・気圧・降雨量といった気象情報を正確かつリアルタイムで計測するできる「Netatmo ウェザーステーション」は、以下の記事で詳しくレビューしています。
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◆風速計外観
風速計追加モジュールは、Netatmoのロゴが書かれた白い箱に入っています。
最先端の超音波技術で、風速と風向を測定できるとのこと。
箱に入っていたのは、風速計本体、説明書、保証書。
本体サイズは直径85mm×高さ110mmで、重さは345グラム。素材には高品質プラスチックが使われていて、紫外線、ひょう、強風に対して高い耐久性があるとのこと。
天面と底面には三角形のへこみがあり、屋外に設置する際にはこの三角の先を北に向けて設置する必要があります。
内側には超音波センサーを4つ搭載し、精密な測定値が得られるようになっています。一般的な風速計は風車や風杯が回転する仕組みなのでメンテナンスが必要ですが、この風速計は可動部がないため、設置後のメンテナンスはほぼ必要ありません。
底は4か所をネジ止めしてあって、中央に三脚用の穴があります。
風速計は単体で使うことはできず、Netatmo ウェザーステーションとの連携が必須。Netatmo ウェザーステーションとサイズを比べると、風速計の方が背が低く直径が大きめです。
◆Netatmoアプリに風速計をインストール
Netatmo ウェザーステーションを操作するためのアプリは、iOS用、Android用、Windows Phone用が用意されています。今回はiPhoneを使うので、App StoreからNetatmoアプリをインストール。
アプリの起動画面では、新規アカウントを作成する「サインアップ」または既存のアカウントを使う「ログイン」のどちらかを選択します。今回は既にNetatmoアカウントを持っていたので、「ログイン」をタップ。
メールアドレスとパスワードを入力して「OK」をタップ。
アプリホーム画面を左へスクロールして……
風速計のメニューで「インストール」をタップ。
Netatmo ウェザーステーションを電源に接続します。
アプリ側で「次へ」をタップ。
「ステーションの上部を青色に点滅するまで触ってください」と表示されるので、Netatmo ウェザーステーションの天面をタッチ。
ライトが青色に点滅したら、アプリ側で「次へ」をタップ。
「ステーションが起動中です」と表示されるので、しばらく待ちます。
「アクセサリを選択」の画面で「Netatmo」をタップ。
「次へ」をタップ。
ファームウェアダウンロードが始まるので、再び待ちます。
続いて風速計のセットアップを行うため、「新しい風速計」をタップ。Netatmo ウェザーステーション1台につき、追加できる風速計は1台です。
風速計底面のネジを外します。
風速計を使うには単3電池4本が必要ですが、購入時点で電池はセットされていたので、絶縁テープを抜きます。
テープを抜いたら再び電池ブタを閉めておきます。
アプリ側で「次へ」をタップ。
続いて風速計の名前を決めます。今回は「Wind Gauge」という名前にしましたが、日本語名も登録可能。名前を決めたら「セット」をタップします。
「OK」をタップ。
モジュール一覧に風速計が表示されることを確認して、「OK」をタップ。
すると、アプリホーム画面に風速計が追加されました。モジュールの追加後は、アプリ側でのモジュールの認識・通信や風速の計測が開始されるまで、キャリブレーションなどの実施状況により15~30分ほど時間がかかるため、しばらく待ちます。
◆風速計を設置
キャリブレーションを待つ間に、風速計の保護フィルムをはがして屋外に設置します。設置場所については、最低でも地面から120cm以上の高さに設置することが推奨されています。手すりなどに固定できる専用の取り付け台が用意されていますが、日本では未発売のため、今回は一脚に風速計を取り付けて屋上のハシゴに設置してみました。三脚に取り付けてベランダに置いておくのでもよさそうですが、特定方向からの風が遮られることになるため、できるだけ風が遮られない場所を選びました。集合住宅だと適切な環境に設置するのはちょっと難しいかもしれません。
◆風速の測定
しばらく経ってからアプリを再度開くと、風速の測定が始まっていました。
表示される情報は、「現在の風マーク(風向)」「平均風速」「突風の速度と向き」「日中の最大風速」の4種類。体感では無風に感じる場合でも、騒音などの振動でわずかでも空気の動きがある場合は、風速として測定されることがあるとのこと。測定誤差は秒速±0.5m前後となっています。
スマートフォンを90度横に回転させると、風速がグラフで表示されます。表示値は、5分間の平均風速(青線)と最大風速(黒線)の2種類です。
風速の単位は、デフォルトでは「km/時」に設定されていますが、後から単位を変更することができます。メニューボタンから「設定」をタップ。
「商品の変更」をタップ。
「風速」で「m/秒」をタップ。
すると、以下のように風速の単位が「秒速・メートル」に変更されました。
1週間ほど測定してみた結果をグラフで見てみると以下のような感じ。グラフ画面を開くと、初期状態では3日分の風速と風向も表示されます。
画面をピンチイン・ピンチアウトすると、グラフに表示する情報量を変更できます。1週間分の風速を表示すると、風が強かった日を一目で確認可能。
最大まで拡大すると、5分ごとの計測値を詳しく見ることができます。
◆体感気温の補正
Netatmoアプリでは、Netatmo ウェザーステーションの屋外モジュールで測定した気温に基づいて体感温度が表示されるのですが、風速計を追加すると、体感気温に風速を加えて補正することができるようになります。風速計を追加していない状態だと体感気温は38度。
風速計を体感気温に加えるには、メニューボタンから「設定」をタップ。
「商品の変更」をタップ。
体感気温で「暑さ基準」をタップ。
すると、体感温度が風速を加味した数値に変わります。
◆風速の通知
強風が吹いた際にスマートフォンで通知を受け取るには、メニューボタンから「設定」をタップ。
ステーション名をタップして選択。
「通知をカスタマイズ」をタップ。
風速計が「強風」「烈風」「暴風」を観測した際に、スマートフォンで通知を受け取ることができます。
なお、強風は時速65km(秒速18m)以上、烈風(説明画面では「暴風」)は時速85km(秒速24m)以上、暴風(説明画面では「爆風」)は時速110km(秒速31m)以上となっています。
◆IFTTTとの連携
Netatmoは、ウェブサービスを自動連携できる「IFTTT」に対応しているため、風速計で測定した数値が一定の条件に達した場合に特定のアクションを起こさせることができます。
まずはIFTTTアプリをインストール。
右上のレシピ作成ボタンをタップ。
右上の「+」ボタンをタップ。
検索ボタンをタップ。
検索ボックスに「netatmo wind」と入力すると、風速計を含む公開レシピがずらっと登場。今回は風速計とGmailを組み合わせた「Wind」を使ってみます。
通知を受け取る風速、風速の単位、風向、通知を送るメールアドレスを設定。
メールの件名と本文のテンプレートを確認して、「Add」をタップ。
以下のようにレシピが追加されました。
風速計が強風を計測すると、以下のようにメールが届きます。
なお、Netatmo ウェザーステーション 風速計追加モジュールは、Amazonでは税込1万1781円で販売されています。
Amazon.co.jp: 【日本正規代理店品・保証付】Netatmo ウェザーステーション 風速計追加モジュール (Wind Gauge) NET-OT-000009: 家電・カメラ
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