Appleが「史上最大のアップデート」と呼ぶ「iOS 10」の新機能の実際の動きはこんな感じ

Appleが「史上最大のアップデート」と呼ぶ大改良が施される次期OS「iOS 10」は今秋にリリース予定です。そのiOS 10のベータ版の動きを確かめるムービーをNeowinが公開しています。

Hands-on with iOS 10 - YouTube

これは今秋リリースされる予定の次期OS「iOS 10」のベータ版。

大きな改良点はロック画面にあります。ということでスリープ状態に。

ロック画面で、画面左端から右方向へスワイプすると……

通知がずらり。いちいちロックを解除して、画面上端から下方向にスワイプして通知を表示させるという手間をかけることなく、ロック画面から通知にアクセスできるようになりました。

また、この通知カードはアプリのアイコンやコンテンツの内容が表示されているとおりウィジェットになっています。

通知画面を左へスワイプすると……

元のロック画面に。さらに左へスワイプすると……

カメラが起動します。iOS 9では画面右下に表示されるカメラアイコン付近を上方向に引き出すようにしてカメラを起動させる必要がありますが、iOS 10ではロック画面でカメラを起動しやすく改良されているようです。

さらにToutch IDにも改良が施されています。ロック画面をToutch IDで解除するには、これまでは物理ボタンとなっているホームボタンを押す必要がありました。しかし、iOS 10ではホーム画面に指紋認証を登録した指をのせるだけで……

パスコードが自動入力されて……

ロックが解除されます。指紋認証のスピードに定評のあるToutch IDですが、ボタンを押し込むことなくロック解除できることでさらに速度アップを果たしているとのこと。ただし、この機能についてはWWDC 2016でも発表されていないので、あくまでベータ版だけでリリース時には採用されない可能性があります。

iOS 10の特徴の一つがデフォルトアプリの取り扱い。アプリアイコンを長押しすると……

デフォルトアプリにも「×」が付き、削除可能に変更されました。

これで、画面を占領して邪魔なデフォルトアプリをきれいさっぱり撤去できるようになります。

なお、画面から消えたデフォルトアプリですが、App Storeでは「クラウド」マーク付きで残っているのでいつでも復元可能。

ただし、クラウドアイコンをタップすると即座に「Open(開く)」に変わります。どうやらデフォルトアプリは端末からアンインストールされるわけではなく、ホーム画面から見えなくなっているだけの模様。デフォルトアプリを削除してもストレージの空き容量が増えるわけではない可能性があります。

とはいえ、「使わないアプリ」のような邪魔なデフォルトアプリを格納する専用のフォルダを自分で作る必要はなくなるので便利であることは間違いなさそうです。

「Photo(写真)」アプリも改良されます。

Googleフォトのように、写っている人物を認識して分類する機能が追加されました。

ただし、「この中の5人は私(同一人物)です」とレビューアーが言うとおり、顔認識精度はそれほど高くないとのこと。

「Maps(マップ)」にも改良が加えられています。

MapsやMessage(メッセージ)がサードパーティにも解放されたので、例えば、「マップアプリ画面から、Siriを使って配車サービスでタクシーを手配する」というような使い方が想定されています。

アプリ「News」

おすすめのニュースを表示してくれます。

配信対象のニュースサイトの数は「2000」とのこと。

同じく新アプリ「Home」

家庭内のスマート家電をiOS端末でコントロールできるスマートホームアプリです。

「Get Started(はじめる)」をタップすると……

残念ながら対応家電がないので、ホーム画面の壁紙を設定できるだけ。

メッセージの入力にも新機能が追加されています。

手書きの画像を送信できるだけでなく……

描いた通りに再現するアニメーションとして送信できます。

さらに入力している単語で文字がオレンジ色になっている部分をタップするとその単語に見合った「絵文字」に変換できます。

最後にiPadにインストールした新アプリ「Playgrounds」

Playgoundsは、プログラミングの知識がないこどもでも遊びながらコードを学べるアプリです。

Playgoundsは安定性が非常に高いのですが、使用中に画面回転が使えない状態になることがあったとのこと。これは「あくまでベータ版なので仕方がない」そうです。