「ブロックチェーン」を2分で理解できるムービー

仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」によって世間に広く知られることになった技術「ブロックチェーン」は、世界中に点在するコンピューターにデータを分散することで、データの改ざんを不可能にする仕組みとして金融機関をはじめとして導入が急速に進んでいます。ブロックチェーンがどんなものなのかをたった2分で理解できるムービー「Understand the Blockchain in Two Minutes」を見れば、ブロックチェーンの利便性と将来性を感じることができます。

Understand the Blockchain in Two Minutes - YouTube


選挙で投票するときに……

本当に自分の票がカウントされているのか、票が無残に捨てられていないかを調べることはできません。

インターネットで他人と知り合ったとしても……

その人が、自分が考えている「その通りの」人物なのかは分かりません。

フェアトレード認証のコーヒー豆を購入しても……

本当に途上国の人たちに利益が還元されているのかを確かめることは困難です。

これらの疑問を解決するためには、安全や公正を担保するシステムが必要です。

誰もがズルをできない様な、取引の状況を追跡できて検証できる仕組みが必要です。そしてこの追跡・監視はいつ何時も行われている必要があるため、取引の信頼性を確保するための仕組みには多大なコストがかかることは明らかです。

そんな高コストなしでは実現困難な取引の安全性をソフトウェアで実現できるシステムが「ブロックチェーン」です。

ブロックチェーンでは情報がネットワークで接続された個人のコンピューターを介して通信され、共有されます。

ブロックチェーン(右)は網の目状にコンピューターを接続するため、情報の流れが一点に集中する中央集権的な仕組みにはなっていません。

中央集権的なシステムでは、情報が集中する1点を攻撃されればシステムが機能しなくなるリスクがつきまといます。これに対して中央集権的ではないブロックチェーンは、外部からの攻撃に強い安定したシステムという特長を持ちます。つまり、システムを停止させることが非常に難しい仕組みということです。

ブロックチェーンでは情報が通過する度にコンピューターによってチェックされ……

ブロックとして知られる時系列情報を持ったデータの鎖としてすべての情報が蓄積されていきます。

「ブロックチェーン」というフレーズを、仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)で聞いた人も多いはず。ビットコインこそがブロックチェーンに関する最初のキラーコンテンツなので当然と言えば当然です。

ビットコインはオンラインで第三者に簡単に送信(送金)することができます。

相手は見ず知らずの人でもOK。

簡単・安全に世界中の誰にでも送金できるという利点があります。

ビットコインはクレジットカード、PayPalなどの他の決済(送金)手法とは決定的に異なります。

クレジットカードにせよPayPalにせよ、お金は必ず銀行などの金融機関を経由します。

手数料が引かれるのは宿命です。

これに対してブロックチェーンを取り入れたビットコインでは、システムに参加するすべてのコンピューターがビットコインの流れを管理します。

このため、ビットコインの移動をチェックするためにかかるコストは極めて低くなるというメリットがあります。

ブロックチェーンによってビットコインの所有者の情報はすべてのシステム参加者によって監視・管理され取引の履歴は管理されるので、ビットコインを二重に使うことはできません。

ビットコインはブロックチェーンのはじまりに過ぎません。将来、オンラインデータはブロックチェーンによって管理される可能性があります。

そうすることで、自動運転車がより安全になったり……

オンライン上のアイデンティティが保護されたり……

あらゆる物と物がインターネットでつながるモノのインターネット(IoT)が機能したりというメリットがあります。

私たちの生活を永遠に変える可能性を秘めたブロックチェーンは、まだ始まったばかりです。

なお、ビットコインでブロックチェーンがどのように機能しているのかについては、以下の記事を見れば一発で理解できます。

仮想通貨「Bitcoin」を完璧に理解するために知っておきたいことまとめ - GIGAZINE