スマホとつながる「スマート炊飯器」がXiaomiから登場、新ブランド「米家(MIJIA)」を立ち上げ

格安で高性能なスマートフォンで市場を席巻しているXiaomi(小米：シャオミ)が、新ブランド「米家(MIJIA)」の立ち上げを発表しました。新ブランドから登場する新商品第1弾は、圧力釜方式でネットにつながるスマートIH炊飯器になるようで、そこには日本の技術も取り入れられている様子です。

MIJIA米家的微博_微博
http://www.weibo.com/u/5836533026?refer_flag=1005055013_&is_all=1#_rnd1459250969765

China’s Xiaomi unveils a $150 smartphone-controlled rice cooker | TechCrunch
http://techcrunch.com/2016/03/29/chinas-xiaomi-unveils-a-150-smartphone-controlled-rice-cooker/

Xiaomi's minimalist, $150 rice cooker is the first in a new product ecosystem | The Verge
http://www.theverge.com/2016/3/29/11322922/xiaomi-rice-cooker-mi-ecosystem

Xiaomiは現地時間の3月29日、家電製品を展開するサブブランド「米家(MIJIA)」の立ち上げを発表しました。これまでにもXiaomiは空気清浄機や浄水器など、家電寄りの製品を別ブランドから販売していたことがありましたが、サブブランドを展開して家電市場に参入するのは初めての試みとなる模様です。

そしてMIJIAから登場する最初の商品が、ネットにつながることでスマートフォンからお米の炊き方を調節できるという「スマート炊飯器」であることが明らかにされています。

日本のブランド「無印商品」にラインナップされていても不思議ではないテイストのデザインを持つ本体には、ボタン類がほとんどありません。

この炊飯器でご飯を炊くときは、まずスマートフォンのカメラでお米のパッケージに印刷されたバーコードをスキャンします。

すると、データベースに登録されている銘柄から、該当するものを検索。

そして、それぞれのお米に最も適した炊き方をダウンロードして自動で最もおいしい状態にお米を炊きあげるという仕組みになっているとのこと。

データベースには、2450件もの登録が収められている模様です。

バーコードでお米を判別するという驚きのスマート性能なわけですが、肝心となる炊飯性能にも抜かりがないようで、日本のお家芸とも言える炊飯器と同じような釜を持っており……

完成までには、鋳造、CNC加工、熱処理など69の工程を経て製造されているとのこと。

断面は7層構造となっており、表面はテフロン処理でお米がこびりつきにくいように加工されています。

IH(電磁誘導)による加熱方式を採用しており、フタの部分には圧力弁を内蔵。炊飯時には1.2気圧の圧力をかけることで、おいしいお米が炊けるようになっているようです。

「まるで日本の炊飯器そのままだな」と思ったとしたら、それはきっと正解。XiaomiのWeiboでは、このスマート炊飯器の開発を内藤毅さんという日本人が率いていることが明らかにされています。Weiboによると、内藤さんはサンヨーで炊飯器の開発に携わっていた人物とのこと。画面には「私は良い炊飯器を作りたかった。そしてそれを日本で売りたい！」というコメントが書かれています。

#MIJIA米家#首款新品，由小米生态链公司纯... 来自MIJIA米家 - 微博

この炊飯器の価格は999元(約1万7000円)で2016年4月に発売予定。

中国人観光客による「爆買い」の人気商品である炊飯器ですが、日本メーカーのものはいずれも5万円から8万円、中には10万円以上するものが飛ぶように売れているわけですが、MIJIAのスマート炊飯器はそれらを大きく下回る価格設定となっています。

これまで、炊飯器と言えば日本のお家芸とも言われていたわけですが、果たしてこのスマート炊飯器がどれほどの炊飯性能を備えているのか、非常に気になるところです。