山登りやサイクリングのGPSログを地形ごと立体化して思い出を残せる「nicetrails」
登山やサイクリング、ドライブなどのアクティビティをスマートフォンやGPS端末などを使ってログ取りしている人も多いと思いますが、たいていの場合は帰宅後にスマートフォンやPCの画面で地図に表示させて思い出を振り返るだけというケースが多いはず。スペインで生まれた「nicetrails」は、GPSログデータをもとに記録を3Dマップ化してブラウザ上で表示できるほか、3Dプリンターで出力した実物の模型を注文することもできるサービスです。
nicetrails | Turn GPS tracks into tiny mountains, 3D Printed
http://www.nicetrails.com/
nicetrailsはGPSアプリなどのログデータから作成した.gpxデータをサイトにアップロードするだけで3Dマップを閲覧でき、実物を注文することも可能なサービス。3Dマップを表示させるだけなら無料で楽しめるので、手持ちのGPSログがある人はとりあえず試してみるとよさげです。
実際の3Dモデルはこんな感じ。自分の軌跡を手に取るように見ることができるようになっています。
3Dマップを作成するには、サイトを訪れて「Start」をクリック。
「UPLOAD」をクリックして、.gpxデータを選択します。なお、.gpxデータはGPSログ機能つきのアプリやGPS端末などで作成が可能なので、山登りやサイクリングの際にスマートフォンのアプリなどで作成してみても良さげです。
開いたウィンドウで.gpxファイルを選択し、「開く」をクリックすると、nicetrailsのサーバーにGPXデータがアップロードされます。
数秒のアップロードと3Dマップデータのダウンロードが完了すると……
画面の中央に3D化されたマップが表示されました。地形の断面は黒色で描画されており、ゆっくりと反時計方向に回転して3Dデータであることがよくわかるようになっています。
マウスを右クリックしながら上下にドラッグすることで3Dマップの拡大・縮小が可能。マップの表面は、Googleマップのデータが用いられているようです。
画面上で右クリックしながらドラッグすると、3Dマップを360度自由に動かすことができます。操作に若干の慣れは必要ですが、見たいところをアップにして眺めることも可能。ただし、マップはゆっくりと回転しているので、同じ場所を見続けるのは少し難しいかも。
画面左のスライダーを上げると、地表の起伏が強調されました。縮尺どおりの表示だと少し物足りなく感じることも多いので、閲覧するには嬉しい機能と言えそうです。
画面上部の「WINTERLAND」をクリックすると、地面が真っ白に変わって雪山のような光景に。冬に行ったスキーやトレッキングのデータを再現する場合に最適な表示です。
表示して眺めるだけでも楽しげなnicetrailsですが、オンラインから実際の3Dモデルを注文することも可能です。サイズは長辺が50mmのSMALL、100mmのSTANDARD、150mmのBIGの3種類が用意されており、それぞれ価格は49ユーロ・99ユーロ・149ユーロ(約6100円・約1万2300円・約1万8500円)となっており、記事作成時点では送料は料金に含まれている模様。
3Dマップを注文する場合は、画面右上の「BUY NOW」をクリック。
画面でサイズを選択して購入手続きを進めればOK。支払いにはクレジットカードやPayPalが使えます。
このように、nicetrailsは趣味のアクティビティを形にして残せる、なかなか楽しげなサービスとなっていました。
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