シャボン玉ボケを生み出す名レンズ「Trioplan f2.8/100」が復活
1916年に発売されたシャボン玉のような丸いボケを生み出す名レンズ「Trioplan f2.8/100」が、ドイツのレンズメーカーMeyer-Optik-Goerlitzの手により99年の時を経て復活することが明らかになりました。
Bring back the legendary Trioplan soap bubble bokeh f2.8/100 by Meyer Optik USA — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/2061029467/bring-back-the-legendary-trioplan-soap-bubble-boke
新しい「Trioplan f2.8/100」ではどのような写真が撮影可能で、どうやってオールドレンズのボケを再現したのかは以下のムービーを見れば分かります。
「Trioplan f2.8/100」を現代によみがえらせようとしているのは、Meyer-Optik-GoerlitzのStefan Immes氏。
手に持っている銀色のレンズが99年前の「Trioplan f2.8/100」
こんな感じの被写体はシャープで、ボケは丸い独特の雰囲気のある写真が撮影できるレンズでした。
そして新たにリデザインされた「Trioplan f2.8/100」がコレ。本体はアルミニウム製で、カラーはブラック、開放F値2.8、焦点距離は100mm。
作例はこんな感じ。プロトタイプの「Trioplan f2.8/100」で撮影したものもありますが、どれも個性的なボケが非常に魅力的です。
花その1
花その2
花その3
小さなシャボン玉ボケだらけ
被写体はくっきりで、背景はボケまくり。
シャボン玉ボケがなくても全然OK
奥にいけばいくほどシャボン玉ボケの直径が大きくなっていく感じ
モノクロその1
モノクロその2
新型の「Trioplan f2.8/100」を開発する際に指揮をとったのが、Meyer-Optik-GoerlitzのエンジニアであるWolf-Dieter Prenzel氏。
旧型を手に取り……
絞り羽根の動作をチェック
そして15枚もある絞り羽根が再現されました。
また、3枚構成のレンズも現代の技術で新たに作成。ハイエンドのガラスレンズを使用しており、高コントラストでよりシャープさの増した映りに仕上がるそうです。
ニコンのフルサイズ機に装着するとこう。意外と細身なレンズです。
対応はニコン・キヤノン・マイクロフォーサーズ・ソニーEマウント・富士フイルムXマウント・M42マウント・ライカMマウント・ペンタックスKマウント。フルサイズ機はもちろん、APS-Cサイズでも使用可能となる模様。
なお、シャボン玉ボケを生み出すレンズ「Trioplan f2.8/100」は現在Kickstarterで出資を募集中、記事執筆中の段階で既に目標額の5万ドル(約600万円)の2倍を軽く超える12万ドル(約1500万円)以上が集まっており、製品化はほぼ確実。599ドル(約7万3000円)の出資を行えば「Trioplan f2.8/100」をひとつゲットできたのですが、出資の枠が既に埋まってしまっており、現在出資可能なプランで最も安価なものは899ドル(約11万円)のものになります。なお、全世界どこでも配送OKとなっていますが、日本への配送には別途50ドル(約6000円)が必要で、配送時期は2015年12月頃となっています。
「Trioplan f2.8/100」の出資期限は2015年7月26日の15時59分です。
Bring back the legendary Trioplan soap bubble bokeh f2.8/100 by Meyer Optik USA — Kickstarter
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