60年近い歴史を持つ阪神百貨店の「スナックパーク」最終日に行ってきました
梅田には阪急うめだ本店や大丸梅田などの巨大なデパートが建ち並んでおり、阪神百貨店もその1つです。阪神百貨店は2つのデパートにやや遅れを取りながらも8年後の2023年の完成を目指し改装工事を行うことが決定し、それに伴い1957年から存在した立ち食いフードコート「スナックパーク」が終了することになりました。2月17日(火)はスナックパークの最終営業日となっており、どの程度賑わっているのか気になったので行ってみました。
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阪神百貨店前に到着。
今回はデパートの改装だけでなく、阪神電車の梅田駅も改装されるとのこと。
建て替えを前に、冬の売り尽くしセールが開催されています。
しばらく館内を歩き、「阪神名物 いか焼き」のお店がある側の入口の前に行くと、長い行列ができていました。
並んでみます。
今回の建て替えに伴い、多くのお店が閉店してしまいますが、いか焼き、浪速のお好み亭、御座候、元祖ちょぼ焼きは2月21日(土)からお持ち帰りのみで場所を変えて営業します。
約15分ほど並んでお店の前に到着。
今回はいか焼き(税込152円)、デラバン(税込206円)、和風デラ(税込216円)、ネギいか焼き(税込162円)、デラポン(税込157円)を注文してみます。
館内は賑わっており、立ち食いスペースを探すのも苦労するような状態。
さっそく5種類のいか焼きを食べてみます。
オーソドックスないか焼きは、秘伝のダシとメリケン粉を使った一品。
細かく刻んだイカも確認できます。
食べてみると、いかがたっぷり入っているのでソースよりもいかの味が強く感じられます。いかの歯ごたえとふわふわした生地の対比も面白く、デパートにあるお店ながら値段も安いので人気なのも頷けます。
ネギいか焼きは、しょうゆ味の和風味で、ねぎといかの相性が抜群。
デラバンは、いか焼きにたまごが入り、よりコクのある味に仕上がっていました。
和風デラはねぎと卵が入り、しょうゆ味で仕上げた一品で、いろいろな具材が入ってもしっかりいかの旨味がありました。
デラポンは小さめのいかがたっぷり入っており、ジュレポンズのおかげであっさりと食べることができます。
館内は歩くのに苦労するほどの混雑で、ほとんどのお店に行列ができています。
賑わう館内の様子は以下のムービーで確認できます。
阪神百貨店にあるスナックパークの最後の日の賑わい - YouTube
ちょぼ焼きは場所を移して存続しますが、行列ができていました。
税込291円のカレーなどを提供する「豆太郎」は、お店が終了してしまうこともあり、多くの人が並んでいます。
300円台でラーメンが食べられる「旨詞(うまか)ラーメン」にも多くの人が並んでいました。
館外まで続く長い行列ができていたのは、終了してしまう「玉子丸」のオムライスでなんと60分待ち。
行列に並ぶと意外と進むスピードは早め。
厨房の前に着くと、調理を行う女性が1分間に1個ぐらいのペースでオムライスを手際よく作っていました。
価格はトマトソースのオムライスが税込391円、最も高いビーフソースのオムライス大盛りでも税込598円。今回はオーソドックスなトマトソースを注文します。
オムライスの見た目は王道をいくシンプルな作り。
中を切ってみると、わずかながら半熟の部分があり、ケチャップライスには特に具が入っていないようです。
食べてみると、トマト味のシンプルな味付けと卵との相性が抜群で、とろりとした食感の卵もいい感じ。トッピングなどの豪華さはないものの、この値段で食べられるオムライスはそうそうないのでファンが多かったのも頷けます。
一通り立ち食いグルメを頼んだら、ソフトクリームやジュースを提供する「シェイクシェイク」へ。
大阪名物の1つ、ミックスジュース(税込131円)を注文。
ミルクに缶詰のミカン・パイン・白桃などが混ざったシンプルな作りながら、砕いた氷も入っていて、冷たく値段以上にしっかりした味が感じられました。
御座候(ござそうろう)は北海道産小豆を使った今川焼きを85円で販売するお店。
ひっきりなしに今川焼きを作っていました。
できたてを食べたかったものの、さすがにお腹いっぱいになってしまったので、「赤あん」と「白あん」をお持ち帰りしてみました。
見た目は至って普通の今川焼きです。
食べてみるとあんこが皮以上にたっぷりと入っていますが、甘味がかなり控えめで、小豆本来の味をしっかり楽しめる作り。「値段が安いので質はあまり良くないのでは……」と食べる前は考えてしまいましたが、質・量・値段のコストパフォーマンスは最高クラスと言えそうです。
白あんはてぼう豆が使われており、赤あんよりもあっさりした味で、甘さ控えめでした。
残念ながらスナックパークはこの場所での営業を終了してしまったものの、一部の店舗は営業を続ける予定があり、終了してしまう店舗も今後違った形で存続する可能性もゼロではないので、復活を期待したいところです。
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