レビュー

PCやスマホに直接挿して使える最大64GBのサンディスク「ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」レビュー


USB端子とMicro-USB端子の両方を備えているのでAndroid端末やPCに直接挿してそのまま外部ストレージとして使用できてしまうのがサンディスクの「ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」です。Android端末はiOS端末と比べると本体容量が少ないものが多いですが、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を使えばSDカードスロットのない端末でも簡単にPCとのデータのやり取りが可能になります。サンディスクからサンプルを借りることができたので、実際の使い心地がどんなものなのか確かめてみました。

サンディスク ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0
http://www.sandisk.co.jp/products/usb/dualdrive30/

◆フォトレビュー
表面に「SanDisk」というロゴが入ったこれが「ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」。


手で持つとこれくらいのサイズで、USBメモリを半分に割ったくらいの大きさです。


背面にはロゴがなく、左側半分はつや消し加工が施されています。


ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0の側面にはUSB端子と……


Micro-USB端子があります。これらの端子は通常時は持ち運びの邪魔にならないようにウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0の内部に収納されています。


端子を使用したい場合は側面についているこのつまみを……


グイッと左右いずれかの方向に移動させればOK。つや消し加工が施されている側につまみを動かすとUSB端子が出現します。


ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0はその名の通りUSB 3.0対応。


また、端子にはウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0のストレージ容量も書かれています。


反対側につまみを動かせばMicro-USB端子が現れます。


ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0のMicro-USB端子(右)は通常のものよりも長い8mmのものが使用されており、Micro-USBポートが奥まった部分にあるスマートフォンやタブレットだとかケースに入ったままの端末などでも手軽に接続できるような工夫が施されています。


なお、本体内部から端子を出すためのつまみと反対側には、頑丈なストラップホールがあります。なので、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0をスマートフォンのストラップ替わりにして持ち歩くことも可能というわけ。


iPhoneやPCに挿せば最大64GBの容量を追加できるサンディスクの「iXpand フラッシュドライブ」と比較するとこれくらいの大きさ。iXpandはバッテリー内蔵型なのでサイズが大きくなってしまうのは仕方がないのですが、それにしてもウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0のコンパクトさが際立ちます。


◆PCにウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を挿してみた
ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0はWindows Vista、Windows 7、Windows 8を搭載したPC、及びMac OS X 10.6以降のバージョンを搭載したMacのUSBポートに挿し、USBメモリとして使用することもできます。

USB 3.0対応のポートを使えばデータ転送速度は最大130MB/秒になるとのこと。


PC側からウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0内を見てみましたが、中身は空っぽでした。


なので、新しくフォルダを作成して……


PC上に保存してあるファイルをウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0へコピーしてみました。この時の転送速度は20MB/秒前後。


反対に、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0側に保存されているファイルをPC上にコピーする際の転送速度は90MB/秒前後でした。


◆SanDisk Memory Zoneを使ってウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0内のデータをスマホから管理
続いて、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0内のデータをスマホから管理できるようにするために「SanDisk Memory Zone」をインストールします。

SanDisk Memory Zoneは以下から無料でインストール可能です。

SanDisk Memory Zone - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sandisk.mz


初回アプリ起動時には使用許諾書が表示されるので「承認」をタップ。


するとSanDisk Memory Zoneのホーム画面に移ります。ここにはまだ接続していないのにウルトラ デュアル USB ドライブが表示されているので、これをタップ。


これはただの広告なので、画面下部にある「ホーム画面にデュアルUSBドライブを表示する」をタップしてチェックを外せば……


表示から消えます。なお、「LOCAL STORAGE」の下にある「内部メモリ」からSanDisk Memory Zoneをインストールした端末の内部ストレージをチェック可能。他にも「オンラインサービスの追加」からDropboxやBoxなどのオンラインストレージサービスに関するアカウント情報を入力すれば、オンラインストレージ上のファイルをSanDisk Memory Zoneから一括管理可能になります。なお、「OptiMem」をタップすればスマートフォンやタブレットに挿したSDカードの最適化も行うことができます。


画面右上のアイコンをタップすると、スマートフォンのバックアップや復元ができる「バックアップ/復元」、詳細設定が行える「設定」、端末の内部メモリの速度を測定できる「スピード測定」、SanDisk Memory ZoneをFacebookやメールでオススメできる「お勧め」が表示されます。


ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0をスマートフォンに挿して使う前にSanDisk Memory Zoneの使い方をおさらいすべく、「内部メモリ」をタップ。


すると内部メモリを管理する画面が開きます。この画面ではスマートフォン内のデータが音楽・写真・ビデオ・ドキュメント・アプリ・その他という6種類に分けて表示されており、画面を左右にスワイプすれば表示するデータの種類を切り替えることが可能です。


例えば音楽データをタップすれば……


タップしたデータをどのアプリケーションで開くか尋ねられます。


そしてデータをタップしてホールドすると、ファイルのリネームや削除が可能な「ファイルオプション」が開きます。


なお、SanDisk Memory Zone上で音楽を再生したりムービーを再生したりはできませんが、写真を表示するだけならば専用のアプリを開かなくても可能です。


また、データをタップしてホールドするとファイルオプションが使用可能なわけですが、これはファイルの種類によって表示されるオプションが異なってきます。例えばアプリケーションのファイルオプションを開くと……


アプリのアンインストールが可能になっています。


SanDisk Memory Zoneの基本的な使い方がつかめたところで、スマートフォンにウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を挿してドライブ内のデータをアプリから管理してみます。

接続方法は簡単で、スマートフォン側のMicro-USBポートに……


ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を挿すだけでOK。


あとはアプリのホーム画面上に表示される「デュアルUSBドライブ」をタップ。


するとウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0内のファイルが表示されるので、あとは内部メモリを管理する際と同じ方法でデータの閲覧や管理が可能になります。例えばファイルをタップすれば……


写真データならばSanDisk Memory Zoneアプリ上で表示させることが可能。


また、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0上に保存されているデータはファイルオプションからスマートフォンやタブレットのローカルストレージにコピーすることもできます。


スマートフォンにウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を挿して、ドライブ内のデータをアプリから閲覧したり、データをスマートフォンのローカルストレージに保存したりする様子は以下のムービーから見られます。

「ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0」内のデータをスマホから閲覧 - YouTube


スマートフォンからウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0にファイルをコピーしたい場合は、スマートフォンとウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を接続した状態で、スマートフォンのローカルストレージ内のコピーしたいファイルのファイルオプションを開けばOK。すると「デュアルUSBドライブにコピー」と表示されるので、これをタップすればローカルからファイルをコピー可能です。


なお、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0をスマートフォンから取り外す際は通知画面の「USBストレージ接続」をタップ。


「OK」をタップ。


「USBストレージは安全に取り外せます」と表示されたらスマートフォンからウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0を取り外してOKとなります。


◆感想
最近のスマートフォンやタブレットだとmicroSDカード用のスロットがあるものが多いですが、それでもNexus 5やNexus 6、Nexus 7、Nexus 9などのようにハイエンドモデルだけれどmicroSDカードスロットがない、という端末もあります。そういった端末を使用するユーザーにとってはPC・スマートフォン間で気軽にデータの交換が行えるようになるウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0は非常に頼もしい存在になるかもしれません。

また、microSDカードを使ってスマートフォンとPCの間でデータのやり取りを行おうと思うと、専用の変換アダプタが必要になるのですが、そういったアダプタなど一切使用せずに単体でPCにもスマートフォンやタブレットにも挿せてしまう、というのは地味ながらもかなり便利なポイント。なので、スマートフォンとPC間でデータのやり取り頻繁に行う、という人にとってもウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0は非常に便利。


さらに、サンディスクはSDカードの無期限保証サービスを提供しているだけあって、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0の保証期間は5年間と長めなのもありがたい点です。

なお、ウルトラ デュアル USB ドライブ 3.0の販売価格は未定で、2015年の4月発売予定となっています。

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