ハードウェア

「iPad mini 3」バラバラ分解レポートでTouch ID以外の変更点が明らかに


2014年10月24日に発売を開始した「iPad mini 3」は前モデルの「iPad mini Retinaディスプレイモデル」からTouch IDが搭載されたこと以外、外観に大きな変更点はありませんでした。発売したばかりのデバイスをバラバラに分解して中身を公開する「iFixit」が、「iPad mini 3」の分解レポートを公開しており、Touch ID以外の変更点があったのか、詳細を明らかにしています。

iPad mini 3 Teardown - iFixit
https://www.ifixit.com/Teardown/iPad+Mini+3+Teardown/30628

こちらがバラバラにされてしまうiPad mini 3。


接着剤を溶かすためにiOpenerを使ってフロントパネルを温めたら、iFixit Opening Picks set of 6をリアパネルとの間に差し込んで……


バリッと引きはがします。簡単そうに見えますが、大量の接着剤が使用されているので、フロントパネルを傷つけずに開けるのは至難の業です。


次は、専用ドライバーでRetinaディスプレイを固定しているネジを取り除きます。


ネジを全て外せばディスプレイの分離に成功。


フロントパネルの下部にあるホームボタンケーブルは熱接着剤で装着されているのでピンセットを使って取り外します。前モデルではホームボタンケーブルに熱接着剤が使用されていなかったので、早速変更点を1つ発見。ホームボタンケーブルは複雑な形状をしているので、取り外しは少しだけ難航した様子。


取り外されたホームケーブルには「NXP半導体8416A1 Touch ID Sensor」が搭載されています。


ロジックボードにはiPad mini Retinaディスプレイモデルに搭載されていたものと同じ「A7チップ」の姿を確認できます。他にもSK Hynix製のNAND型フラッシュメモリとWi-Fiモジュールなどが搭載されています。前モデルでは東芝製のNAND型フラッシュメモリが使用されていたので、部品に多少の変更があったことがわかります。


ロジックボードを拡大して見てみると、赤枠の部分にM7モーションコプロセッサがあり、黄色枠の部分に「Apple 338S1199」というオーディオアンプがありました。前モデルでは「Apple 338S1077」というオーディオアンプが使用されていたので、コチラも変更点になりますが、性能がアップしたかどうかはハッキリとしていません。


iPad mini 3はiPad Air 2と違いディスプレイとフロントパネルが一体化されていないので、取り外しの難易度は若干下がるものの、熱接着剤で装着されているホームボタンの取り外しは困難で、Touch ID機能を失うことなくディスプレイ交換を行うのはかなり難易度が高いとのこと。また、カメラ・ケーブル・バッテリーなどは大量の接着剤で装着されているため、修理するのは難しいそうです。こういったことからiFixitはiPad mini 3の修理難易度を10点満点中2点としました。10点が最も修理しやすい点数なので、修理難易度は激高ということになります。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Touch ID搭載以外に変更点皆無な「iPad mini 3」速攻フォトレビュー - GIGAZINE

「iPad Air 2」と「iPad mini 3」を歴代iPadと比べるとこんな感じ - GIGAZINE

「iPad mini」を速攻で分解したムービーがYouTubeで公開中 - GIGAZINE

AppleがiPad/iPad mini/iPod touchなどを一斉に値上げ、最大で1万6000円値上がり - GIGAZINE

「iPad Air 2&iPad mini 3&新型iMac」が登場したApple発表会まとめ - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.