2014年7月から解体工事が始まる国立競技場のスタジアムツアーに参加してきました
東京都霞ヶ丘にある国立競技場は、1964年の東京オリンピック招致のために1958年に建設された競技場で、この東京オリンピックのメイン会場として活躍した他にも第三回世界陸上競技選手権大会やトヨタカップ、全国高等学校サッカー選手権大会などの会場としても長らく重用されてきました。しかし、2020年東京オリンピックに際して現在の国立競技場も新国立競技場として生まれ変わることが決定しており、間もなく半世紀以上にも渡る歴史に幕が下りてしまいます。そこで、国立競技場の中を堪能しまくれるスタジアムツアーに参加して、現在の国立競技場の姿を目に焼き付けてきました。
スタジアムツアー - SAYONARA国立
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/tabid/414/Default.aspx
◆国立競技場へ
国立競技場は東京の霞ヶ丘にあり、最寄り駅は都営大江戸線の国立競技場駅。
駅を出てすぐのところに千駄ヶ谷門があるわけですが、ツアー当日は閉まっていて入れませんでした。
近くをウロウロしていると、千駄ヶ谷ゲートの隣りに日本スポーツ振興センターの北車門を発見。この門は開いていたので、ここから競技場へ向かいます。
木々の間から国立競技場がぴょこんと姿を現します。
しかし近くまでくると大きすぎて国立競技場なのかなんなのか判別不能に。そのまま陸上競技用のトラックの横をしばらく歩いていると……
「国立競技場スタジアムツアー受付」の看板を発見。
どうやらここが国立競技場の正門入口だったようなので、さっそく中に入ってツアーの受付を済ませます。ツアー料金は大人が1000円、高校生以下は500円、未就学児は無料です。
そんなわけで受付を済ませてツアーパスやもろもろをゲット。
このツアーパスを首からぶら下げてツアーに参加することになります。
ツアー開始まではツアー受付のあるロビーで待機することになるわけですが、ここにはサッカー日本代表選手のサイン入りユニフォームやスパイク、さらに岡田武史元日本代表監督のサイン入りボールや……
国立競技場建設当時の記録映像などが流されており、ツアー開始までの少しの時間を楽しませてくれます。
ツアー開始時間になると、青色ジャケットを着た係員の人が注意事項などを説明してくれ、これが終わるとさっそくスタジアム見学ツアーのスタートです。
案内をしてくれるお姉さんに連れられてテコテコ移動。
なお、国立競技場内には座席や入出場用のゲートが多数ありまくりなので、どこに何があるのか分かりづらいのですが、座席やゲートなどの位置関係はこんな感じになっています。
◆優勝者銘板
というわけで最初にやってきたのは代々木門近くのメインゲート。ここには1991年に東京で開催された第三回世界陸上競技選手権大会の優勝者名盤が設置されています。この銘板には大会で優勝した選手の名前が刻印されており、男子100メートル走で当時の世界記録をマークして優勝したアメリカのカール・ルイス選手の名前もアリ。
カール・ルイス選手が世界記録をたたき出した瞬間は以下のムービーで見ることができます。
World Record - 100m Men Final Tokyo 1991 - YouTube
第三回世界陸上競技選手権大会では走り幅跳びの世界記録8メートル95センチも誕生したのですが、この大記録がいかにすごいかが分かるようにメジャーが置かれていました。「これをたったの1歩で飛んだのか……」とツアー参加者からは驚嘆の声が漏れていました。
この世界記録は、走り幅跳び決勝でカール・ルイス選手と接戦を繰り広げたアメリカのマイク・パウエル選手がマークし、2014年現在も世界記録のままです。
World Record - Long Jump Men Final Tokyo 1991 - YouTube
続いてツアー受付のあった正門前に戻ってきました。この正門の上部は1964年東京オリンピックの優勝者銘板となっているのでした。
よくよく見てみると確かに競技名と優勝者の名前を確認できます。
◆メインスタンド
続いて競技場の中へ移動して……
やってきたのは国立競技場のVIP席ゾーン。ここはスタジアムの4番5番ゲートの間、メインスタンド中央にあります。
VIP席は国立競技場メインスタンド側の3階にあり、ここからグラウンドを眺めるとこんな感じ。
電光掲示板や左右の陸上トラック、スタンド部分も一望でき、スポーツ観戦にはもってこいな席のようです。
ちなみにVIP席のシートはこんな感じであまりVIP感はありません。
このメインスタンド側には屋根もついているので、雨の日でも比較的ぬれずにスポーツ観戦などが楽しめます。
それにしても良い眺め。
グラウンドのど真ん中にあるので両サイドのゴールもよく見えます。
このVIP席ゾーンでは、優勝賞金ボードなどを使ってこんな感じの光景をマネして記念撮影することもできます。
このVIP席の上にはロイヤル席があり、この席は皇室がスポーツを観戦する際に使用する席とのこと。フカフカらしいのですが当日はシートに覆われており姿は見えず。
他にもVIP席のすぐ側には2階に降りる階段があり……
その先には大会主催者の来賓のための部屋である貴賓席があります。この貴賓席はスタジアム内部にあるのでグラウンドの様子を直接見ることができず、観戦用らしき大きなテレビが置いてありました。
VIP席を左右から囲むようにして広がるメインスタンド側のシートはこんな感じで、1~8番ゲート近くにあるこれらのシートは屋根があるので雨の日でも他の座席よりも快適に過ごせます。
3~6番ゲート近くの座席はこんな感じ。
ここの座席には背もたれがあり、VIP席と似たものに座れます。
1番2番ゲートと7番8番ゲート近くの座席はこんなで、背もたれはほとんどありません。
1番ゲート近くの最前列で競技場を見るとこんな感じ。グラウンドやトラックとの距離がとても近く、臨場感が楽しめそうです。
中段だとこんな感じ。
さらに1番後ろの座席からグラウンドを眺めるとこんな感じ。座席の位置が高くなればなるほど競技場全体が見やすくなります。
なお、階段にはアルファベットがふってあり、自分の座席がどこか分かりやすいようになっていました。
他にもメインスタンド側の6番ゲート近くには記者席もアリ。この記者席にだけはデスクが付いています。
8番ゲート側からの眺めはこんな感じ。
◆室内練習場
メインスタンドの次は室内練習場にやってきました。サッカーやラグビーの試合時、選手たちはここでアップをしてからグラウンドに出て行くことになるそうです。
サッカーの試合などで選手が入退場する際はここから出たり入ったりするわけ。
こんな高さからグラウンドを見る機会はそうそうないはず。
◆更衣室
さらに選手が使用する更衣室に入ることもできました。
中はこんな感じ。
これはマッサージベッド。
ハーフタイムにはこのボードで戦術に関する指示が行われるのでしょうか。
そしてロッカーはこんな感じ。更衣室内はとても質素なイメージでした。
なお、更衣室にはシャワールームも併設されています。
更衣室前の通路はこんな感じ。試合を直前に控えたスポーツ選手の気持ちになれるようななれないような。
そしてこの通路は……
1番ゲート近くの関係者専用出入り口につながっていました。
◆バックスタンド
いったん外に出たのでそのまま競技場の外側からぐるっと回ってバックスタンド側に移動します。
このゲートは競技場内でいう2階あたりにあるものなので、最初に競技場にやってきた際とは違った国立競技場の姿を見られます。
中の通路を移動中……
これらのゲートからスタジアム内に入ることができるわけですが、今はバックスタンド側を目指しているのでスルーして先を急ぎます。
そして電光掲示板のある北スタンド側にある階段から、バックスタンド上段の31~40番ゲート付近の座席を目指します。
バックスタンド上段へのゲートがある通路はこんな感じで、他の通路よりも天井が高め。
そんなこんなでようやくバックスタンド上段に到着。ここからグラウンドはこんな風に見えます。
さらに高い位置から眺めるとこう。
このバックスタンド上段にある座席はこんな感じ。
正面にはメインスタンドが見え、その中央にある青色シート部分が先ほどまでいたVIP席ゾーンになります。
バックスタンドの1番上からの眺めがこれ。かなり高く、雨の日には足下に気をつけておかないと大変なことになりそうです。
左右に広がる座席の列がすごいことになっています。
◆聖火台
このバックスタンド上段の中央には聖火台が設置されているのでこれも見に行ってみます。
真下から聖火台を見るとこんな感じ。
最上段から。
当日は火がともっていなかったのですが、これが聖火台です。
◆北スタンド
そして最後にやって来たのは電光掲示板のある北スタンド。24~30番ゲートの近くにある座席が北スタンドに該当し、サッカーの試合ではホーム側のサポーターがこの辺りに陣取ることになるそうです。
ここからグラウンドを見るとこんな感じ。メインスタンドやバックスタンドとは全く異なる風景が広がり、逆サイド側のトラックはほとんど見えません。
電光掲示板は大迫力で楽しめます。
左右のスタンドも「横に広がる」というよりは「奥に広がる」ような印象でした。
◆秩父宮記念スポーツ博物館
さらにツアー後はチケットの半券を提示して秩父宮記念スポーツ博物館に無料で入場することもできます。
ここには過去に国立競技場で開催された大会のポスターや……
「聖火台は何でみがくでしょう?」といったクイズ……
さらには「カール・ルイスが世界記録を出した際のスタート地点」などが展示されており、過去のさまざまな記録を見たり触れたりすることができます。
このカール・ルイスが世界記録を出した際のスタート地点は、実際にクラウチングスタートのポーズを決めて記念撮影してもOKです。
他にも日本最古の卓球ラケットとルールブックや……
現国立競技場の施工図など歴史的な資料も豊富に展示されています。
新国立競技場のイメージムービーもありました。
2014年の7月には現在の国立競技場の解体工事が始まってしまうので、今のうちにツアーに参加して国立競技場の姿を目に焼き付けておくのもアリです。
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