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街中どこでも充電ステーションになるEV無線充電設備「HEVO」


今後の自動車社会において一定の存在感を示すと思われる電気自動車は、充電設備なしには走れません。現在は自宅や特定の施設に置かれたコンセントにケーブルを接続して充電する仕組みになっていますが、ワイヤレス技術を使ってケーブルなしに、そして道路に埋め込むことで街中どこでも充電することが可能になるのがHEVO(ヒーヴォ)です。

HEVO Power | Wireless Charging Solutions for EVs
http://www.hevopower.com/


以下のムービーでは、HEVOシステムの詳細が説明されています。

HEVO Power


道路上の駐車スペースに駐車する1台のEV(電気自動車)


EVに近づき、車体の下を見てみると……


黒いマンホールのような設備が埋め込まれています。


この黒いものが「HEVO」で、ワイヤレス給電技術を用いてEVに電力を供給し、充電することができます。


この「HEVO」は、スマートフォンのアプリとも連携する機能があります。


マップ上に利用可能なHEVOの位置を表示させたり……


HEVOの上にクルマを停める時の位置合せを確認することができます。


料金の支払いや充電時間の設定ができるほか……


近くのお店のクーポンを受け取れるようにもなります。


自分のEVの充電状況や、支払いアカウントの管理もできます。


また、HEVOは乗用車だけではなく、EVトラックなどの商用車や、軍用車両などでも利用が可能です。


倉庫の地面に埋め込んでおけば、荷物の積み卸し時間を活用して充電を行うことができます。


こちらが、地面埋め込み型のHEVO。一般的なマンホールと同じような見た目で、上に停められたクルマに向かって電力を送信します。


「既存の方法では、充電コードをクルマにプラグインして充電する必要がありました。ついプラグインを忘れてしまうこともありますし、物理的に接触不良が起こる可能性もあります」と、HEVO Power社の共同設立者であるSteven Monks氏は、既存の方法とHEVOシステムの違いについて語ります。「HEVOシステムはワイヤレスで電力を供給するため、接続忘れや接触不良による充電の失敗を発生させません。また、マンホール型のHEVOは地面に埋め込むことが可能なので、既存のシステムのように駐車場に止めようとしていたクルマに追突されて壊れたり、泥棒によって破壊されて持ち去られる危険も避けることができます」

HEVO Power社では、ニューヨーク大学のPolytechnic Instituteと共同でシステムの開発を行っています。同校ではすでに2基のHEVOを購入済みで、ニューヨーク市内のワシントン公園に設置する予定となっています。

大きな地図で見る

現在は、まずニューヨーク市内を走る商用トラックへの導入を目指しているとのことで、これは、コカ・コーラペプシコのような商品の配送に使用されているトラックのようなものになります。


このHEVOシステムの使用のためには、EV車の車体に受信機等を装着する必要があるそうで、今後はカーパーツメーカーからの発売が期待されているとのことです。

トヨタ プリウスのようなハイブリッド車や、エンジンで発電してモーターで走行するレンジエクステンダーに比べ、動力源をすべてバッテリーとするフルEVは電力源切れの不安が強いものですが、このようなシステムが普及することによって不安が改善されていくのかもしれません。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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